とりあえず詐欺について考えてみる

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photo by LBY

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さて、前回に引き続き詐欺について考えてみたいと思います。あれだけ騒がれていても、なお振り込め詐欺の被害が後を絶たないのは、水際で振り込みを防げなかったことがひとつの原因です。振り込みを防いで表彰されていた銀行員や郵便局員もいましたが、一方で、絶対に怪しいと思いながらも防げなかった事件も多くあったと聞きます。最近振り込みが少なくなっているのは、犯罪自体が減少したからではなくて、受け取り型が多くなっているからだそうです。そして、犯罪自体は逆に増加しているようです。

詐欺に引っかかりやすい人と詐欺グループの特徴

振り込め詐欺の被害者の多くに共通した特徴には、『自分が騙されるわけがない』という思い込みがあるといいます。そして、騙されるのは馬鹿な人、もしくは騙されるのは格好悪いと考える人だそうです。そうなると、自分は騙されていない=振り込んでも問題ないという結論になるので、それを邪魔する銀行員や郵便局員は、本当は味方であるにもかかわらず、その人にとっては憎い敵になってしまっていたのでしょう。特にお年寄りは、騙されているんじゃないかと心配されること自体に抵抗がある人も多いらしいので、その辺も狙われる一因なのでしょう。

最近の詐欺というのは、昔と違ってかなり組織的になっていますから、ある意味多勢に無勢、騙されてもしょうがないという部分はあるかと思います。いわゆる劇場型、あるいは演出型とでも言いましょうか。一人だけの言葉なら疑ってかかるところでも、複数の人間の言葉や行動によって、より確信を持たせるとか、あるいは警察などの権威的な組織を騙って、言葉に現実味を持たせるように工夫したりしています。一度騙された人はリストに登録され、何度も標的にされるのも特徴です。

そして、詐欺師や詐欺グループの特徴は、人を騙すことを悪いことだと思っていないということです。むしろ詐欺グループの研修では、金を持っている年寄りから金を奪うことは善行というくらいの勢いで教育しているようですから、そうなると犯罪という意識自体が薄らいでしまうでしょう。

ネットの詐欺では

一方、ネットではLINE詐欺などのように、アカウントを乗っ取り、知人になりすましてiTunesカードの購入を求めるような手の込んだものもありました。LINEは自分が許可した相手としか通信できませんから、その辺りを巧妙に利用したものです。ネットを利用した詐欺というのは、スパムメールは言うに及ばず、twitterやFacebookなどのSNSを利用したもの、2ちゃんねるのような掲示板を利用したものと、まあ詐欺グループにとっては、非常に便利なものになってしまっているでしょうね。

前回記事にしたアダルトサイトの詐欺のみならず、儲け話をエサにしたものも多いように思います。最近わりと目にするのが、「今までニートだった俺が、たった一ヶ月で何百万・・・」みたいな煽り文句で、サイトの記事になっているもの。2ちゃんねるの掲示板を引用したような体裁をとっていたりもしますが、ほぼ捏造でしょう。内容はBO(バイナリーオプション)を宣伝するもの。私自身やったことはありませんが、金融商品の一種で、ルールはカードゲームのハイ・アンド・ローのようなものと思っています。

海外業者とのバイナリーオプション取引にご注意ください!-無登録業者との契約は行わないで!!-   独立行政法人国民生活センター

掲示板でやれば自演と言って揶揄されますが、自分のサイトならやりたい放題みたいなところもありますからね。これなども演出型なんでしょう。全然知らない相手の情報などは鵜呑みにしないで放っておけばいいんですが、色々新手の詐欺が横行していますから、心配な人はたまに消費者情報などを確認してみてはどうでしょうか。

独立行政法人国民生活センター 発表情報

警察庁振り込め詐欺対策HP

ワンクリック詐欺のようなものは、基本放ってけばいいのですが、個人情報が盗まれてしまっている場合には放っておいたらまずい場合がありますので、それについては次回。

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