さらにわからない楽天LTEの新サービス

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これもまた多少古い記事で恐縮ですが、今月はじめに楽天の新プランが発表されました。

「楽天ブロードバンド LTEエントリープラスプラン」提供開始
~月額945円、容量500MB、消費後も最大256kbpsで利用可能な新スペック~

実はそのサービス発表よりも少し前、7月25日に既存のサービスであるエントリープランの月額料金値下げと容量追加オプション 1回プレゼントというのがありました。 料金は、エントリープランが月額980円(税込)から875円(税込)へ、 ライトプランが1,860円(税込)から1,500円(税込)への改定です。

「楽天ブロードバンド LTE」の月額料金値下げと高速通信容量追加キャンペーンを実施
~実施中の初期費用無料キャンペーンは8月1日まで延長~

これだけだったのなら、「なんだか微妙だなー」で終わるわけですが、それから少しして、今度は8月1日に、冒頭の「エントリープラスプラン」が発表されたのです。

こういう形でサービスを次々と発表するのは、戦略のひとつではあるのでしょう。ただ、矢継ぎ早に新サービスを発表するには、時期を逸しているような気がします。

さらに内容が、すでに先行でサービスを開始しているOCNやIIJと比べても、特段優っているとも思えません。速度制限後の256kbpsは、数字上は他のどこよりも速いようにも思いますが、IIJmioやOCNも実質的にはその程度のスピードが出ているわけだし、逆に楽天の場合は、以前からLTEの時ですら、公称スピードに比べてかなり遅くなっていたという話もあります。バンドルクーポンの500MBも、翌月に持ち越せるとは書いてありませんので、この点でもIIJmioに劣っている上に、追加クーポンの購入もできない。OCNやIIJの対抗策としては、なんともインパクトに欠ける内容に思えるのです。

第一の疑問は、上に書いたようなことです。もう一つは、顧客に対する扱いです。回線を日本通信のものを利用しているので、思うように行かない部分はあるでしょう。それでも、エントリープラスプランはそれまでのサービス内容よりは間違いなく良くなっているわけですから、その利益を既存ユーザーにもっと還元してあげたら良いのにと思います。サービス内容の大差から、すでにOCNやIIJmioに流れていったユーザーも大勢いるはずです。去っていった人は仕方ないとしても、残った人たちはどうなんでしょう。

エントリープランの値段を下げたし、追加容量も100MBプレゼントしたのだから、それでいいだろうという考え方もあるでしょう。しかし、実質100円程度の値下げなら、それよりももっと良いサービスを提供して欲しいというのが消費者の心理ではないかと思います。そういう意味では、今までのサービスを若干値下げされるよりは、OCNやIIJmioに近い新しいサービスに転換してほしいと思うのは、むしろ自然な流れだと思うのです。ですから、既存ユーザーには、無料でエントリープラスプランへの変更も可能に出来ないと、今まで贔屓にしていた人たちすら離れていってしまうのではないかと心配になります。

これは、ごく一般的な考え方、捉え方だと思うのですが、果たしてどうでしょうか。



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