9月中にも発売されるかと思っていたZenFone 3が、ようやく来月7日に発売されることが決定しました。今回の発表を待ち焦がれていた人も多いと思いますが、私もその価格次第では購入しようと目論んでいたひとりです。
今回のラインナップは、5.2インチの 「ZenFone™ 3 (ZE520KL)」 、5.5インチの 「ZenFone™ 3 Deluxe (ZS550KL)」 、同じく5.7インチの 「ZenFone™3 Deluxe (ZS570KL)」 です。このうち、10月7日発売予定なのはスタンダードモデルの5.2インチ「ZenFone 3」シリーズで、5.5インチの「ZenFone 3 Deluxe」は10月下旬以降の発売予定、5.7インチモデルの「ZenFone 3 Deluxe」はまだ未定のようです。
予想実売価格が、「ZenFone 3 (ZE520KL)」が税別39,800円、「ZenFone 3 Deluxe (ZS550KL)」が税別55,800円、「ZenFone 3 Deluxe (ZS570KL)」が税別89,800円なので、やはり1番売れるのは「ZenFone 3」シリーズでしょう。コスパが良いのは確かなんですが、それでも税込みで4万円を超えるので、値段的に爆発的に売れるかどうかは微妙なところだと思います。
さて、型番と値段だけを比べても電話帳を見ているみたいで味気ないので、それぞれの内容を確認してみましょう。
「ZenFone™ 3 (ZE520KL)」(ゼンフォン スリー ゼットイーゴーニーマルケーエル)/(サファイアブラック、パールホワイト)
冒頭の画像がこのシリーズです。
- プレミアム感を存分に堪能できる、両面を2.5D曲面ガラスに包まれた透明感溢れる洗練されたボディ
- 世界初搭載CPU「Qualcomm® Snapdragon™ 625(オクタコアCPU)」と3GBメモリ
- 4K動画撮影が可能な1600万画素の高性能カメラ
- さらにハイレゾ再生もサポートするワンランク上のパフォーマンスを実現する5.2型ワイド液晶
両面ガラスボディというのは確かに高級感はあると思いますが、デザイン的にはかなりオーソドックスな面白みの無いものになってしまいましたね。その分飽きが来ないで長く使えるとも言えそうですが、すでに相当見慣れた感もあるのでどうなんでしょう。裏面のエンブレムを隠してどこのスマホか訊いたら、ZenFone と当てられる人も少ない気がします。
「ZenFone™ 3 Deluxe (ZS550KL)」(ゼンフォン スリー デラックス ゼットエスゴーゴーゼロケーエル)/(ゴールド、シルバー)
- 世界初搭載CPU「Qualcomm® Snapdragon™625(オクタコアCPU)」と4GBメモリ
- 5.5型ワイド液晶を搭載
- 世界初、アンテナのラインが見えないオールメタルのユニボディーデザイン
- マルチタスクや負荷の大きい作業も楽々こなせる大容量メモリ搭載
- わずか39分で0%から約60%まで急速充電ができるパフォーマンスモンスターの進化形
ZenFone 3 Deluxeシリーズは高級感漂うメタルボディです。傷がつかなければ枠の部分と一体化しているようで非常に綺麗ではないかと思います。
「ZenFone™3 Deluxe (ZS570KL)」(ゼンフォン スリー デラックス ゼットエスゴーナナゼロケーエル)/(ゴールド、シルバー)
- 世界初搭載CPU「Qualcomm® Snapdragon™ 821(クアッドコアCPU)」に6GBメモリ
- 5.7型Super AMOLEDディスプレイを搭載
こちらはなんと6GBものメモリを積んでます。CPUもほぼ最上位のスナドラ821、まあこの上に823というのもあるようですが、いったいスマホに何をさせるつもりなんでしょうね。値段が値段なのでこれをポンと買える人も多くはないと思いますが、やはりフラッグシップ機としてこれくらいの機能は持たせたかったのでしょう。
「ZenFone 3 Deluxe 」については発売がまだ先なので、ZenFone 3について見ていきましょう。
スペック
製品名 | ZenFone 3(ZE520KL) | |
---|---|---|
型番 | ZE520KL-BK32S3、ZE520KL-WH32S3 | |
本体カラー | サファイアブラック、パールホワイト | |
プラットフォーム | Android™ 6.0.1 | |
プロセッサー | プロセッサー名 | Qualcomm® Snapdragon™ 625 (オクタコアCPU) |
動作周波数 | 2.0GHz | |
メインメモリ | 搭載容量 | 3GB |
仕様 | LPDDR3 | |
表示機能 | ディスプレイ | 5.2型ワイド TFTカラータッチスクリーン Super IPS+液晶 (LEDバックライト)、フルラミネーションディスプレイ、CorningR GorillaR Glass 3、アンチフィンガープリント |
解像度 | 1,920×1,080ドット (フルHD) | |
グラフィックス機能 | Adreno 506 | |
記憶装置 | 内蔵ストレージ | 32GB |
ASUS WebStorageサービス | 5GB (永久無料版) | |
Googleドライブ | 100GB (2年間無料版) | |
サウンド機能 | サウンド規格 | Hi-Res、SonicMaster 3.0 |
スピーカー | スピーカー内蔵 | |
マイク | マイク内蔵 | |
Webカメラ | アウトカメラ | 1,600万画素Webカメラ内蔵、レーザーオートフォーカス、デュアルカラーLEDフラッシュ |
インカメラ | 800万画素Webカメラ内蔵 | |
センサ | GPS(GLONASS、Beidouサポート)、加速度センサ、電子コンパス、光センサ、磁気センサ、近接センサ、ジャイロスコープ、指紋センサー、RGBセンサ | |
通信機能 | 無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
BluetoothR機能 | Bluetooth® 4.2 | |
通信方式 | FDD-LTE | B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B26/B28 |
TD-LTE | B38/B39/B40/B41 | |
キャリアアグリゲーション | 2CA対応 | |
W-CDMA | B1/B2/B5/B6/B8/B19 | |
GSM/EDGE | 850/900/1,800/1,900MHz | |
テザリング機能 | 対応 | |
入力機能 | ポインティングデバイス | 10点マルチタッチ・スクリーン (静電容量方式) |
インターフェース | USBポート | USB Type-C×1 (USB 2.0) |
SIMカードスロット | microSIMスロット×1、nanoSIMスロット×1 | |
カードリーダー | microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード | |
オーディオ | マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 | |
電源 | USB ACアダプターまたはリチウムポリマーバッテリー | |
バッテリー駆動時間 | Wi-Fi通信時 | 約15時間 |
モバイル通信時 | 約15.4時間 | |
連続通話時間 | 約1,637分 (3G)、約1,134分 (au VoLTE) | |
連続待受時間 | 約434時間 (3G)、約493.6時間 (au VoLTE) | |
バッテリー充電時間 | 約1.8時間 | |
バッテリー容量 | 2,650mAh | |
消費電力 | 最大約10W | |
サイズ | 高さ約146.8mm×幅約73.9mm×奥行き約7.69mm | |
質量 | 約144g | |
保証期間 | 端末本体/本体内蔵バッテリー/USB AC アダプターセット 購入日より12ヶ月間の日本国内保証 | |
主な付属品 | USB ACアダプターセット、ZenEar、ユーザーマニュアル、製品保証書 |
さて、スペック表を見てパッと目につくのは、対応バンドの広さやカメラ性能の良さ、キャリアアグリゲーション対応やsimカードスロットが2つついていることなどが上げられると思います。インカメラでさえ800万画素もありますからね。バッテリー容量は今時にしては少ないんじゃないかなという気もしますが、全体的に相当スペックアップしている印象です。
その中でも、特徴的なものを見ていきましょう。
ZenFone 3の主な特徴
・進化したカメラ性能
これはZenFone 3シリーズ全般に言えることですが、カメラ性能が大幅に向上しているのは間違いないでしょう。PixelMasterや4K対応動画、新たに「TriTech(トライテック)オートフォーカス」を搭載したことにより、動きのある被写体や暗い場所での撮影にも威力を発揮するようになりました。その技術はASUSの誇るところなのだと思いますが、個人的な意見としてはカメラ性能は搭載している技術よりも写真の見栄えが全てかなと思っているので、画質が飛躍的に向上しているのかどうかは実際に試してみるしかないような気がします。
・デュアルSIMデュアルスタンバイとマルチキャリア対応
多分これが今回ZenFone 3の最大の目玉だと思うんですが、デュアルSIMデュアルスタンバイ(略してDSDSとも言いますが)に対応し、なおかつキャリアアグリゲーションやauのVoLTEにも対応したことだろうと思います。今まで使える機種が限られていたauのVoLTEに対応したというのは、auと格安シムを兼用していたユーザーにとっても朗報でしょう。かく言う私も、これを購入すればガラケーとスマホの2台持ちから解放されるんだろうなと考えあぐねております。
実は今そのような2台持ちのユーザーが一番多く購入している機種が、同じDSDS対応のMoto G4 Plus SIMフリーだったりするんですよね。そうなると価格的にはそれほど変わりませんから、未だ買ってない予備軍の人たちが一気にこちらのZenFone 3に移行することも考えられます。
ひとつのスロットは、simスロットとマイクロSDカードスロット兼用になっているので、デュアルsimにしてしまうとSDカードを諦めなくてはならないというデメリットはありますが、それを補ってあまりある機能ではありましょう。
他にも、CPUが強化されたことによりPC級のパフォーマンスが実現出来たことや、指紋センサーの進化でより多くのことが出来るようになったり、ハイレゾ対応になったことで高音質で音楽が楽しめたりと魅力満載のスマホではありますが、出来れば税込みで3万円台にして欲しかったというのが私の本音です。もちろん、このスペックをこの価格で提供することを日本のメーカーに求めるのは厳しいでしょうから、非常にコスパに優れているのは間違いないんですが、あとはZenFanとして自分の懐具合と相談ですね。
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