流通系格安スマホの最後になると思いますが、格安sim、そして格安スマホの草分け的存在であるイオンスマホです。もともとbモバイルの格安simで市場を開拓し、当時イオンsimというのは格安simの代名詞にもなりました。ターゲットがお店に買い物にくるオバチャンたちという、ちょっと変わった戦略でした。面白いところに目をつけたものです。
当時のイメージは、とにかく安いがスピードの遅いsimと言ったものでした。それが今では、安いが使えるスマホに変わったわけです。提供される端末は、『geanee FXC-5A』という、他ではあまり見ない端末です。スペックを見てみましょう。
機種名 | geanee FXC-5A |
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OS | Android™4.4(KitKat®) |
CPU | MT6582M 1.3GHz(クアッドコア) |
メモリ | FLASH ROM : 4GB /DDR2 RAM : 512MB |
ディスプレイ | 5.0 インチ/解像度:960×540 QHD/マルチタッチ /静電容量式 |
SIMスロット | デュアルSIM[標準SIM×1 microSIM×1] |
SDカードスロット | microSD カード×1(最大 32GB 対応) |
USB端子 | microUSB 端子(2.0) |
イヤフォン端子 | 3.5mm イヤフォンジャック |
カメラ | 背面:500 万画素(CMOS)/前面:200 万画素(CMOS) LED フラッシュライト有 |
センサー | GPS/A-GPS/G センサー/近接センサー/加速度センサー/E コンパスセンサー |
通信方式 | 3G W-CDMA 2100/800MHz GSM 1900/1800/900/850MHz |
無線LAN(Wi-Fi) | IEEE802.11b/g/n 準拠 |
Bluetooth | version 4.0 LE +EDR |
電源 | 充電式リチウムポリマー電池2000mAh /USB 給電(DC5V/1A) |
サイズ | 約(W)71.7mm ×(D)8.5mm ×(H)144.2mm ※突起部除く |
質量約 | 133g(電池パック含む) |
動作温度・湿度 | 温度:-10 ~ 50℃ 湿度:最大80%(結露なきこと) |
これは結構面白い端末ですね。端末の代金が16,000円程度ですから、当然高スペックは望むべくもないのですが、その割にディスプレイは5インチあったり、simスロットがデュアルsimだったりと、意外と挑戦的な機種ですね。中国の製品は、わりとデュアルsimが多かったりしますが、日本と海外で別々のsimを用意しておけば、わざわざ入れ替える必要がないのは便利です。もっとも、世界を股にかけて活躍する人が、こんな廉価なスマホは使わないだろうと思えなくもないですが、ちょっとした海外旅行の時などは、料金を気にせずに現地のsimを使えるのは良いことだと思います。
simは入れ替えればいいだろうという意見もあるかと思いますが、入れ替えたら取り出したsimを別に保管しないといけませんから、無くしたら大変です。日本に戻ってきて、駐車場の人に迎えに来てもらおうと思っても、電話できなくなります。
値段が値段なので、あまり贅沢は言えませんが、最初に理解しておかないといけないのは、LTE機ではなく、3G機であるということです。その分スピードが遅いわけですが、それをわかっていないと後々大きなストレスになると思います。あと、今どきのスマホにしては、メモリーがかなり少ないのが気になります。画面の大きさの割に解像度が低いので、多少画面が見づらいかもしれませんね。カメラはまあ、こんなものでしょうか。この金額で、現在多く流通しているキャリアスマホと比較するのは可哀想です。
おそらく若者がゲームをやったりするのには厳しいスペックだと思いますが、おじいちゃんおばあちゃんが孫とLINEをやったり、奥さんがキッチンでクックパッドを見るくらいならいいのではないかと思います。何よりお安いですしね。月々の支払いも約二千円と、庶民の懐に優しいスマホだと思います。
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