ドコモが格安スマホ参入検討って、あーた

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そうですか。いよいよ本家本元がMVNOに参入するんですね。そうなるとOCNやぷららは分家になるんでしょうか。それはいいとして、これでMVNOをどこにしようか悩む必要も無くなるんですね。

ドコモが格安スマホ参入検討、市場規模や採算を考慮-インタビュー

(ブルームバーグ):国内携帯通信最大手のNTTドコモ は、既存事業に加えMVNO(仮想移動体通信事業者)として割安料金で通信サービスを提供することを検討している。財務担当の常務執行役員、佐藤啓孝氏が13日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで明らかにした。

めでたしめでたし。。。

なのか?

これって、

ドコモが普通に安い料金プランを提供すれば良い話じゃないの?

おそらく、この記事を読んだ人の大半はそう考えたと思うんですが、現行のOCN70MB/日のプランや2GB/月のIIJmioを始めとする他のMVNOの料金プランは、利用者の大半が満足している状況じゃないかと思うのです。むしろ不満があるとしたら、ドコモやau、ソフトバンクの大手携帯電話会社(キャリア)で普通に契約をしている人達、とりわけその中でも実際の使用量に対して月々の支払いが見合っていないと感じている人達でしょう。ドコモ本体では料金を下げられない理由が何かあるのかと逆に勘ぐってしまいます。

そもそもMVNOが生まれたのは、キャリアの料金プランが高すぎることに起因した、いわば時代の徒花みたいなもので、それにキャリアが参入するというのは本末転倒も甚だしいと思うわけです。それを言ったら、既にauもソフトバンクもそれぞれUQ mobileとY!mobileで格安スマホに参入しているだろうと言われるかも知れませんが、UQ mobileはドコモ系のMVNOとは市場規模が大きく違うし、Y!mobileはその生い立ちから格安スマホでも毛色がちょっと違うと思います。

何よりもドコモユーザーがそれを望んでいるとは思えないんですよね。どうもキャリアはMNPなどの顧客獲得には力を入れている割には、既存のユーザーをないがしろにしてきたんじゃないかと感じさせます。それを最近になって方針転換しようとしているなどという話もありますが、仮にMVNOを発足させた場合、ドコモユーザーが移転しようとしても、これまでのドコモサービスはどうするのでしょう。ここでもさんざん取り上げてきたキャリアメールなどに関してもそうですね。スマホはドコモ時代に使ってきた端末を利用するとしても、ドコモ独自のサービスやテザリングをどうするのか等の課題も多いのではないでしょうか。

もっともこれは揚げ足を取るばかりでなく、そうした時代の波に乗って、MVNO利用者としてもっと権利拡大を求める良いチャンスなのかもしれません。先ほどのキャリアメールやドコモオリジナルサービスなどに対してもですね。ドコモ用スマホに関しても、使えないなら使えないでいいんですが、使えないアプリはアンインストール出来るようにしてもらえないと、メモリーがもったいない。今まではドコモから回線を借り受けている企業ばかりだったので、それを言ってもお門違いでしかありませんでしたが、これがドコモ本家が相手となれば話も違ってくるでしょう。

ただ、本当にドコモがMVNOに本格的に参戦したら、業界にとってかなりの衝撃でしょうね。商売になりそうだからと安易に参入してくる他企業への牽制になるかもしれません。いずれにせよ今年もますますMVNOから目が離せませんね。

(photo by nn3_04.jpg | Flickr – Photo Sharing!)

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