敢えてVAIOphoneを擁護してみよう

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vaiophone

思い起こせば遥か昔、とある会社の入社試験でグループディスカッションを命じられ、その時にあまりにも無難な意見しか出なかったものだから、勇猛果敢に反対意見を述べたら恰好の標的にされ、挙句の果てに無残にも敗れ去った忌まわしき記憶が蘇ります。とは言え、元来判官贔屓のこの私。もっと素直だったらさぞかしお金持ちになって、お友達も増えていたに違いないと思いつつも、世の中には反対意見があるからこそ進歩、発展、未来があるのだと信じてやまぬ、実はただの天邪鬼だったりします。

ということで、あらゆるところから集中砲火を浴びて、殆ど火だるま状態の新生VAIOスマホについて、ここはひとつ、何としてもその良さを追究していこうという企画です。先日の発表会の直後、あまりのがっかり感に市場はすぐさま反応して、日本通信株が大きく値を下げたのは皆さんご承知のことと思います。物事には成功もあれば失敗もある。その前の発表の時に日本通信社長が空箱を引っさげて登場した時には、いったいどんなスマホが登場するのかと大勢の人が胸踊らせて期待していたものと思います。特にVAIOは、パソコンでは先日VAIO Zを発表して、さすがはVAIOと多くの人々を感嘆させました。ところが今回は古巣のSONYに遠慮したのか、あまり特徴が無いように思えるスマホを送り出し、期待をしていた多くの人々から「これじゃない」と思われてしまったわけです。もっとも、以前からの格安sim利用者の中には、日本通信と組むと聞いた時に私同様一抹の不安を感じていた方も多いでしょう。

日本通信のVAIO phone公式ページには、この製品は日本通信株式会社製で、VAIO株式会社がデザイン監修をしていますとの説明があります。しかし、作ったのはVAIOじゃなくて日本通信だと言っても始まりません。でかでかとVAIOのロゴが入ってるんですから。箱の発表会があった直後に私も人知れずVAIO Phone特設ページに登録して、正式発表の時を今や遅しと待っていたのです。私も古くはウォークマンなどが登場する遥か以前からカセットデンスケでエアチェックをし、海外のラジオ短波放送を受信するBCLが地味に流行りだせば、その抜群のスタイリングからたまらなく欲しくなったスカイセンサーを親にねだって玉砕したこともある根っからのSONYマニアの身(長くてすみません)、リビングのテレビはもちろんBRAVIAです。目のつけどころはシャープですけどね。VAIOはパソコンのブランドとは言っても、SONY製品に対する愛着やそのブランドに対する敬意は他の方同様に持っています。今や別会社となったVAIOにも、やはり和製ブランドとしてiPhoneに勝るとも劣らない地位を確立して欲しいのです。と熱い思いを冗長に語ったところで、スペックを見ていきましょう。

基本スペック
型番VAIO Phone VA-10J
カラー
サイズ 幅(W)×高さ(H)×厚さ(D)約71.3 × 141.5 × 7.95mm
重量約130g
連続通話時間/連続待ち受け時間最大約800分 / 最大約500時間
バッテリー容量2,500mAh
バッテリー取り外し×
OSAndroid™ 5.0 Lollipop 32 bit
CPUQualcomm Snapdragon 410
1.2GHz, クアッドコア
内部ROM/内部RAMROM16GB / RAM2GB
外部メディア規格/最大容量microSD/64GB
SIM タイプマイクロSIM
ネットワーク周波数帯(3G)2100/800MHz
ネットワーク周波数帯(4G/LTE)2000/1800/800MHz
ディスプレイ5インチ,720×1280HD, TFT IPS LCD, 1600万階調
カメラ【メイン】1300万画素 【サブ】500万画素
テザリングWi-Fi,Bluetooth,USB
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n 準拠
BluetoothBluetooth version 4.0
NFC・VoLTE・防水・ワンセグ・ フルセグ・おサイフケータイ×
GPS,加速度センサー,近接センサー

言いたい事は山ほどありますが、それは既に他の方がたくさん言ってますし、外観も中身もほぼPanasonic ELUGA U2じゃねえか、というのも置いといて、この端末の良さを考えてみます。

まず、高級感漂うVAIOロゴ。これは他の端末には絶対に真似出来ません。VAIOphoneと呼べるのは現在これだけです。(今後もこれだけにならないことを切に願ってます。)さらに背面がガラス製なのも高級感があります。黒基調のシンプルなデザインはスタイリッシュさを引き立たせています。近年大型化するスマホの中で、5インチという持ち手のフィット感と視認性を両立した画面サイズも良いですね。そして何よりもAndroid™ 5.0(Lollipop)が搭載されたこと。Nexus6にも搭載されていますが、価格が¥75,170であることを考えると、より安価にLolipopを体験出来ます。多分、これだけでも買う価値があるんじゃないでしょうか。なお、よくこのスペックで51,000円と言われてますが、あくまで端末代金は48,000円(税別)なので、これに初期費用3,000円が上乗せされています。ですから、分割代金はちょうど2,000円(税別)×24回ととてもわかりやすい料金ですね。

ただ、契約の際に注意しないといけないのは、付属のSIMカードはVAIOPhone以外の端末では使えないということです。その辺の理由がよくわからないのですが、それは端末自体には関係の無いことですね。

今後に期待したいことは、今回のVAIOphoneに関しては、VAIOはデザイン監修ということですが、是非VAIOが考えるオリジナルのスマホを作って欲しいということです。MVNOとの協業もいいんですが、それが足枷になってシムフリーの良さを減殺してしまうようなら、是非とも自由なコンセプトで新しいものを創造して欲しいと思います。

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