Asus Zen Watch 2レビュー!(4) 最終回、ありがとうZen Watch 2!

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波乱の幕開けからようやくここまでやってこれました。これもひとえに私を支えてくださった多くの読者様と、快くZen Watch 2を貸していただいたASUSの方々のおかげです。

さて、今回がZen Watch 2レビューの最終回となります。まず最初に、前回の記事を自分で読んでみて、ちょっと説明が足りなかったと思う部分を補足します。Zen Watch 2はスマホと連動させないと使えないというのは、最初の方から読んでいただいた方にはわかっていただけたと思います。ただ、そのZen Watch 2とスマホをどうやって連動、同期させるかの説明をしていませんでした。結論を言ってしまえば、「Bluetooth」です。ですので、「Bluetooth」機能の付いてないスマホではダメということになるんですが、たぶんそんなスマホは無いでしょうね。まず最初にペアリングの設定があります。

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Bluetoothの特徴はご存知の方も多いと思いますが、Wi-Fiなどに比べて電力消費が非常に小さく、電波の届く範囲も限られています。ですので、絶えず同期させておくにはスマホが近くになければなりません。ちなみに、上の写真は最初に同期させているところですが、この同期作業は結構時間がかかりました。なお、Zen Watch 2には無線LANも搭載されていますが、今回私は特に使用していません。

時計だけなら一度セッティングしてしまえば単独で動作しますが、他の多くのことに関してはスマホの(私の場合はタブレットでしたが)助けが必要になります。Zen Watch自体にもメモリがありますから、別に記録等がZen Watchで見られないわけではないんですが、通知などは画面が小さいので表示できる情報量が非常に少ないのです。とは言え、実際に何が出来るのかというのはまだ全然説明しておりませんでしたので、少し補足させていただきます。

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全部の画面を写真に撮ると膨大な数になってしまうのと、実際に操作しないとなかなかニュアンスが伝わりづらいと思うので、肝の部分だけ説明してまいります。

まず、Zen Watchの通常画面は時計なんですが、時々通知が出ます。それはスマホ側で設定してあるGメールの新着やスケジュールのリマインダー、ニュースや天気、あるいは緊急速報などの通知。スマホと同期しているので、スマホの通知領域に出るように設定してある内容は、Zen Watchにも反映されるわけです。

その際に使われるのが、カードという概念。上や下の画面がそうなんですが、その殆どはスワイプ(ディスプレイをなぞる動作)で操作します。スワイプの方向でアプリ一覧を出したり、詳細を見たり、非表示にしたりします。基本的なところは、最初の画面(時計画面)を上から下へスワイプするとバッテリー表示などのZen Watchの状態を示すカード。同様に右から左へスワイプするとインストールされているアプリの一覧。画面下に表示された通知を上へスワイプすれば詳細。それを左から右へスワイプするとアーカイブ(削除)といった具合です。

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こうしたカードが最初の時計画面に重なって覆っているイメージです。

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メールが来ました。

これを上にスワイプすると

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こんな感じで内容が表示されます。

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時計画面から左にスワイプしてアプリメニューを出したところ。

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マップも表示されます。

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手元で天気がわかるのは便利ですね。

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睡眠の質も追跡できます。時計も睡眠体勢で暗くなってしまいました。

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スポーツ管理はこのアプリで。

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自動で記録していってくれます。

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画面が光ってしまっていますが、運動の仕方をレクチャーしてくれたりもします。

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消費カロリーや

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歩数計はもちろんのこと、どれだけ運動したかなどの記録も取れます。

実際のところウェアラブル端末の一番の売りは、スポーツや睡眠などの健康管理が出来るところではないかと思います。今回金属製のストラップ(バンド)であったことと(あまりスポーツ向きではないのと私自身がちょっと肌が弱いというのもあり)、就寝時に腕時計をはめて寝る習慣がなかったので試しませんでしたが、その気になれば一日中、身につけておける時計なのかなとも思います。

ただ、ちょっと矛盾した言い方になってしまいますが、この時計1日1回の充電は必須だろうと思います。必要なとき以外は画面を暗くしていても、2日は持たない感じです。カタログには1日半は充電いらずのように書いてありますが、まさにそれくらいの実感です。充電時間はそれほどかからないとはいえ、それでも満充電になるには1時間以上かかりますから、いつ充電するのかと言ったら、お風呂に入っている時か寝ている時が一番いいような気もします。

他に気づいたことと言えば、マイクが付いているので「OK Google」に対応しているのが地味に便利だと思ったのと、逆にスピーカーが無いので通知はすべてバイブになってしまうのが残念に感じたこと。

リモートカメラはスマートフォンのカメラのモニター兼シャッターも切れたりするんですが、使いみちが限られる。Skypeも本来ならウルトラセブンに出てくるビデオシーバー(腕時計型のビデオ通話機)のような使い方が出来れば面白いんでしょうが、スピーカーやカメラが付いていないのでそれも出来ず。それとPlay MusicやZen Watch Musicといった音楽アプリがあるんですが、これもスピーカーが無いのでBluetoothヘッドフォンが必要だとか、微妙にもどかしい部分もあります。もっとも、腕からジャンジャン音がなるのもおかしいので、その辺は諦めたほうが良さそうです。本体の大きさを考えると、仮にスピーカーを搭載しても音質に期待は持てないですしね。ただ、これからもアプリは増える可能性があるので、今後のさらなる機能拡張に期待したいところです。

しかし、こうしてレビューを書いてみて初めて思ったことですが、このZen Watch 2、言葉でその全貌を説明しようとすると結構大変な仕事量です。実際にこの時計を弄っているときは、これくらいの機能しか無いのかなと思うんですが、それをこうして文字で表すと、実はとんでもない情報量というか、スペックが詰まっているのだなと感じます。見た目がそれほど主張していないので、余計にそう思うのかもしれません。

さて、短い付き合いでしたが、サンプルの返却期限になってしまいました。これでZen Watch 2とはお別れです。なかなか本来の魅力をお伝えするのは難しかったと思いますが、一緒に暮らしていると愛着が湧いてくる、ちょっと愛おしい存在でした。これでこの前書いたようにベゼルが狭ければもっと良いと思います。

拙いレビューにお付き合いいただきましてありがとうございました。

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