SONYがスマホの販売不振を理由に、子会社の社長を更迭するというニュースもありましたが、それほど売れてなかったんですね。市場を中国に求めたことが敗因のような気もしますが、日本では既に飽和状態なのでしょうか。携帯屋が勧めてくるのは、お隣のお安い銀河スマホだったりしますからね。厳しい状況ですが、個人的にはSONYやSHARPや富士通に、是非とも格安スマホで使えるsimフリー機を作って欲しいと思います。
さて、前回記事にした楽天モバイルに投入される最新機種、ASUS Zenfone5についてです。
ASUSというのは、PCオタクには有名な台湾の企業なんですが、あまり馴染みのない人たちは、一体どこの中華企業だと思うかも知れませんね。一時期、ASUSをどう読むのかというのも論争になりました。アススだ、エイサスだ、いやアスズ、アザースだろとか、色々言われていました。元々日本法人が、「アスース・ジャパン株式会社」だったので、いまだにアスースと呼ぶ人もいますが、これが「ASUS JAPAN株式会社」に社名変更したので、今では「エイスース」が一般的になっています。
このASUSは、決してマニアにしかわからない怪しい企業ではありません。GoogleのNexus7はこのメーカーが作っていると聞けば、その信頼度もわかろうかというもの。タブレットでは、このNexus7以外にもMeMO Pad(メモではなくてミーモパッドです)を作っていたりして、特にMeMO Pad7に関しては、かなりコスパに優れた製品なので、価格コムなどでもしばらく1位を確保していました。少々歩留まりが低かったみたいですが、iPadの次に売れているタブレット製品ではないでしょうか。
それではZenfone5のスペックを見てみましょう。
型番/カラー | ZenFone™ 5(A500KL)/ブラック、ホワイト、レッド、ゴールド |
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プラットフォーム | Android(TM) 4.4.2 |
プロセッサー | Qualcomm®Snapdragon™ 400 |
メインメモリ | 2GB |
液晶ディスプレイ: | 5型ワイド TFTカラータッチスクリーン IPS液晶(LEDバックライト)、Corning® Gorilla®Glass 3 |
表示解像度 | 1,280×720ドット(HD) |
グラフィックス機能 | Adreno™305 |
eMMC | 16GB/32GB |
Webストレージ | ASUS WebStorageサービス(5GB /永久無料版) |
Webカメラ | アウトカメラ: 800万画素、インカメラ: 200万画素 |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth®機能 | Bluetooth® 4.0 |
センサ | GPS(GLONASSサポート)、電子コンパス、光センサ、加速度センサ、近接センサ、磁気センサ |
通信方式 | LTE: 2,100(1), 1,800(3), 2,600(7), 900(8), 800(19)MHz ※2 W-CDMA(HSPA+): 2,100(1), 1,900(2), 850(5), 800(6), 900(8), 800(19)MHz※2 GSM/EDGE: 850/900/1,800/1,900MHz |
インターフェース | microUSB×1、microSIMスロット×1、microSDメモリカードスロット(64GBまで対応)×1、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
バッテリー駆動時間 | Wi-Fi: 約11時間※3 モバイル通信時: 約6.5時間※4 連続通話時間: 約1230分(3G)※5 連続待受時間: 約395時間(3G)、約180時間(LTE)※5 |
本体サイズ | 高さ148.2mm×幅72.8mm×奥行き10.34mm |
質量 | 約145g |
主な付属品 | USB ACアダプターセット、ユーザーマニュアル、製品保証書 |
ZenFoneのZenは「禅」から来ているそうです。もともとZENを冠したASUSのノートパソコンにはフラッグシップ的な意味合いがあるので、同じようにZenFoneにも、それだけの意気込みがあるのでしょう。
16GBと32GBバージョンがありますが、値段は16GBが26,800円、32GBが29,800円(ともに税抜き)になっています。楽天モバイルでセットになっている端末は、価格は少し安いですが、8GBモデルという特別モデルなので注意が必要です。
スペックを見ていくと、アンドロイドがkitkatなのは良いとして、最近の国産ハイエンドモデルのほとんどがSnapdragon800を装備していることを考えると、プロセッサーがSnapdragon400というのは若干見劣りはします。しかしながら、全体のスペックを見ると、メインメモリは2GBありますし、ディスプレイの解像度も1,280×720ドットのHD画質ですから、この価格にしてハイエンドスマホに引けをとらないほどの性能を持った端末とも言えるでしょう。日本向けの製品は、海外向けのものに比べて高いと言われますが、技適マークの問題もあるのでしょうか。さらに、この価格で日本語入力システムにATOK(エイトック)を標準装備していたり、ゴリラガラスを採用していたりするのは、かなり本気の戦略だなと思います。
今までは、格安スマホのスタンダードは「LG G2 mini」だと思っていましたが、価格が(税抜)34,000円前後であることを考えると、大きく水を開けた感があります。価格的にも性能的にも、今後このASUS Zenfone5が格安スマホの本命に踊り出るのは間違いないでしょう。国内正規品の発売は11月8日からですが、もしも、現段階で私がシムフリー機を選ぶとしたら、きっとこれにすると思います。ただ、中国のHuawei(ファーウェイ)も格安スマホ市場を本格的にターゲットにしているようですから、これからも対抗機種が続々と登場するのではないかと思います。
simロック解除が義務化されると、それによってキャリアのハイエンドスマホの中古品もライバルになってくるでしょうから、その分シムフリー機の性能も底上げされていくかも知れませんね。大いに期待したいところです。
コメント
ニフティのnifmoには留守番電話サービスがあるみたいですね。
ぺぺろみあさん、情報ありがとうございます。
ニフティもようやくサービス内容を発表したんですね。声の宅配便というものですかね。docomoのサービスに便乗している感じですが、それなら他のMVNOでも出来そうですよね。