イオンスマホが熱い!

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ionsumaho2015

と言ってもスマホで火傷したとか、熱暴走を起こしているわけではありません。いや、イオンは熱いどころか3期連続の営業減益で冷えきってるだろうという声も聞こえてきそうですが、ことイオンスマホに関してはそうではないだろうと思います。

今や伝説ともなっているイオンスマホ。私は敬愛の念を込めて惣菜オバチャンスマホと呼んでます(ウソです)。しかし、今のこの格安スマホの隆盛は、全てここから始まったと言っても過言ではありません。その強力な販売網とコネクションで、イオンスマホと言えば泣く子も黙る格安スマホの殿堂と言える存在になりました(と個人的に思ってます)。イオンの凄いところは、特定のMVNOにとらわれず、また特定のメーカーにもとらわれず、時には限定販売で売り切ればそれまでという潔さにもあるかと思います。まさに惣菜感覚です。私の家の近くにイオンの店舗が無いので、どんな場所でどうやって売ってるのかちょっとわからないのですが、イメージでは惣菜担当のオバチャンが立っている試食コーナーに整然とスマホが並んでいて、そこで実演販売ですね。「ちょっと奥さん、これ触ってみて。この格安simを入れると、とってもいい味を出すんですよ」とか。そんなわけがないんですが、それくらいの気持ちでやっているのではないかという気はします。

さて、そんなイオンスマホが、2015年春夏モデルに国内メーカーのスマホを一気に3機種投入です。ひとつはちょっと前に記事にしたバイオ製「VAIO Phone」、そしてタフネスボディの京セラ製「KYOCERA S301」、さらにはSONY製「Xperia J1 Compact」です。この強力なラインナップを見るだけで、格安スマホを買うならイオンだなという気にさせてくれます。何よりも、スマホの操作がわからないオバチャンや散歩ついでにふらっと立ち寄ったジモティーじいちゃん向けといった感じが全くしません。販売戦略はより攻撃的になっているような気がします。

「Xperia J1 Compact」はSONYのMVNO初参戦スマホですが、格安スマホと言うよりはかつてのハイエンド機です。docomoの端末で言えば、Xperia A2 SO-04Fですね。そっくりというよりもほぼ移植じゃないでしょうか。2013年夏モデルですから、MVNOにやってくるまで1年半くらいですか。これが1年くらいになるとだいぶ良い感じだと思いますが、その分価格も上がってしまうでしょうね。販売はイオンだけでなく、ソニーストアやソネットのWebサイトからも発売予定です。

Xperia J1 Compact

さて、それぞれ特徴を見てみましょう。「VAIO® Phone」については既に取り上げているでの残り2機種ですが、これも一度にやるのは大変なので、とりあえず今出てきた「Xperia J1 Compact」について見てみましょう。今回のイオンスマホは、スマホのメーカーも違えば、セット販売されるsimのMVNOも違っています。こちらはSONYなので系列のSo-net、その中でも安さが売りのPlaySimです。PlaySimは、ほぼOEM商品ですね。So-netのページからは直接リンクされてないようですのでご注意ください。

d5788_01この形、高級感、まさにXperiaです。スマホ部門の販売不振が嘘のように思いますが、国内メーカーはどこも大変なのでしょう。本体価格が54,800円(税込 59,184円)というのは、決して安い値段ではありません。ただ、24回払いにすれば、月々2,466円になります。これにSo-netの通話通信simをセットにすると月々の支払いは、中速通信容量制限70MB/日 1,280円(税込 1,382円)プランの場合は3,848円、高速通信容量制限120MB/日 1,580円(税込 1,706円)プランの場合には4,172円、高速通信容量制限200MB/日 2,580円(税込 2,786円)プランの場合には5,252円となります。中速通信容量制限70MB ってどんなプランなんでしょうね。と思ったら、上り下り速度ともに14Mbpsみたいですね。元々高速の下り150Mbpsなんてのは出るわけないので、これで十分と言えば言えなくもないんですけどね。

So-netプレスリリース

この料金が払いやすいかどうかは別として、スマートフォンの性能と国内メーカーであることを考えればおそらく妥当な金額でしょう。docomo Xiのロゴが入っていないのがスッキリしていていいですね。もちろん、あのロゴがいいんだと言う人もいるでしょうが、格安simで使うなら意味がありません。

ではスペックを。

製品名Xperia J1 Compact
OSAndroid 4.4
内蔵メモリRAM2GBROM16GB
プロセッサーMSM8974 2.2GHz クアッドコア
ディスプレイ液晶トリルミナスディスプレイ for mobile
サイズ約 4.3インチ
解像度(ピクセル数)HD 1280 × 720ドット (縦×横)
Bluetooth®Bluetooth®4.0
DLNA
通信速度LTE150Mbps(受信時) / 50Mbps(送信時)
※VoLTE非対応
3G14Mbps(受信時) / 5.7Mbps(送信時)
主なソフトウェアソニーモバイル
オリジナルソフトウェア
Xperia Lounge Japan、WalkmanRアプリケーションなど
PC連携ソフトウェアPC Companionなど
Google提供プリインストールソフトGoogle PLAY™、Googleマップ™、Google検索™、
YouTube™など
カメラ機能メインカメラ約2070万画素 裏面照射積層型CMOSセンサー
Exmor RS for mobile
フロントカメラ約220万画素 裏面照射型CMOSセンサー Exmor R for mobile
顔認識   ◯タッチ操作   ◯
手ブレ補正○電子式手ブレ補正オートフォーカス   ○
セルフタイマー    ○
動画撮影サイズ(ピクセル)〈メインカメラ〉 フルHD(1080p)/HD(720p)/
VGA(480p)/MMS(176x144)[4:3]

〈フロントカメラ〉 フルHD(1080p)/HD(720p)/
VGA(480p)/MMS(176x144)[4:3]
フォトライト○メインカメラ使用時
静止画撮影サイズ(ピクセル)〈メインカメラ〉20.7MP(4:3)/15.5MP(16:9)/
8MP(4:3)/8MP(16:9)/3MP(4:3)/2MP(16:9)

〈フロントカメラ〉2MP(1.8MP*)(16:9)/1.7MP(4:3)

*「HDR」がONの場合
フラッシュ○メインカメラ使用時スマイルシャッター ○
ジオタグシーン認識 ○
電池容量2300mAh ※着脱不可
外形寸法高さ 約 128mm × 幅 約 65 mm × 厚さ 約9.7 mm
質量約 138 g
日本語変換エンジンPOBox Plusタッチパネル静電式
入力方式テンキー/PCキーボード/手書き入力/音声入力外部メモリmicroSD/microSDHC/
microSDXC(最大128GB)
フルセグ/ワンセグ-/-おサイフケータイ®
赤外線通信-防水/防塵性能○ IPX5/8、IP5X相当
NFCWi-Fi ワイヤレスLANWi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac)
GPSドキュメントの閲覧 
(WordR / ExcelR / PowerPointR)
テザリング○ 海外利用可microUSB
主な対応言語日本語、中国語 簡体字、中国語 繁体字、チェコ語、オランダ語、英語(英国)、英語(米国)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ノルウェー語、ポーランド語、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語など

この中でいくつか見慣れない項目があるかと思いますが、「DLNA」というのは「Digital Living Network Alliance」の略で異なる会社の製品が互いに互換性を持って、ネットワーク上で容易に相互接続できるためのガイドライン(業界標準)のことを言います。ですので、この端末だけが対応していても、家の中に他に対応するAV機器などがなければ、あまり意味がありません。「HDR」はハイダイナミックレンジ合成のことで写真技術に関係することですね。より広いダイナミックレンジを表現出来るので、夜景などが綺麗に撮影できます。「ジオタグ」は位置情報ですね。これが写真に記録されるとどこで撮った写真かなどの正確な情報が記録されるので、あとで思い出す時に便利です。もっとも、これを見られる状態のままtwitterなどで写真を公開してしまうと、住所や居場所が特定されてしまうので、便利とばかりは言えません。

さて、性能的にはMVNOで使うには十分でしょう。かと言って、2年間使うことを考えればオーバースペックでもありません。問題は、これとほぼ同スペックの「docomo Xperia A2 SO-04F」やその後継機にあたる「Xperia Z3 Compact SO-02G」、さらに現行最上位の「Xperia Z3 SO-01G」までもが、白ロム市場でだいぶお手頃の価格になっていることです。白ロムの場合には自分のカードでリボ払いにするくらいしか分割払いは難しいので、どちらかというと一括で買える人向きにはなりますが、その点も考慮してどうかというところですね。ちなみに、シムフリー機は海外に持って行っても周波数が対応していれば現地のsimに取り替えてすぐに通信できますが、docomo機はそうはいきません。あとdocomo製のアプリは基本的にアンインストール出来ませんし、格安simではテザリングもできません。シムフリー機をMVNOのsimで使う場合にはそう言った制約がないので、比較するときには検討材料として入れておくと良いかと思います。

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