「Z Stylus」ファンクションボタンの罠
さて、私が嵌ったのはファンクションボタンです。前回(準備編)の記事で説明図を載せましたが、このファンクションボタンは一体型ですが、上側と下側二つに分かれています。
通常は下側と言うかペン先側の方を押すのですが、このボタンを使った特徴的な機能が下の「クイック起動パネル」。このボタンを押すだけで瞬時に呼び出すことが出来ます。
ただ、私はこれではまってしまったんですね。最初にキャップの閉め方が甘かったために電池の接触が悪かったようなのですが、そういう場合はちょっと動かした拍子に反応したり、また反応しなくなったりと動作が不安定になります。ある意味当然なんですが、こちらは使い方が解らずにもがいている最中ですから、反応した時にどうして反応したのか、そして反応しなくなったら何故反応しないのかというのをひたすら考えるわけです。
この前アイコンが目印と書きましたが、そのアイコンが出ないことも間々あるわけです。
他のスマホなどでも、起動しているアプリが多いと重たくなってディスプレイが反応しなくなったりすることもあるわけですから、物理的にそういうことがあってもおかしくはないわけですね。そういう場合は一度スリープか再起動をかければ、だいたい直ります。
そして話は戻りますが、私がもっとも嵌っていたのは、先ほどの「クイック起動パネル」を出す際です。すでに接触不良状態からは脱していたわけですが、このクイック起動パネルが一向に出てこない。全然クイックじゃありません。どうして思ったとおりに反応しないのかと焦りと怒りの感情が湧き出て、余計なところに力が入ります。さらには、ああでもない、こうでもないとディスプレイにペン先をぶつけるようにしたり、設定画面でホバリングという文字を見つけたら、ヘリコプターのように旋回させるものなのかと思い、タブレットの上でトンボを捕るかの如くペン先をグルグル回したりと、普段ではあまりしない奇異な行動に出たりします。こうなるともう殆どコントです。しかし、まったく反応しない。いや、時折パッと現れることもあるんです。しかし、それがどうして出てきたのかがわからない。どうにもこうにも思ったようにクイック起動パネルを呼び出せないのです。
何故なのか。どんなに考えてもわからないので、これはもう説明書を読むしかないと思いました。ただ、ペンが入っていた箱に同梱されていた説明書は、この前載せたような簡単な説明書きしかないので、もっと詳しく載っている解説が欲しい。そうしたら「Z Stylus」のサポートページにありました。
ASUS Z Stylus E-Manual (English)(PDFファイル)
英語のマニュアルですが、とりあえずダウンロードして読んでみます。
そうすると、この「Z Stylus」を使ってできることが色々と書いてありますが、とにかく今の私に課せられた命題はクイック起動パネルを出すという、ただその一事です。拙い英語力でもなんとか解読しないとなりません。こんなふうに書いてありました。
To expand the Quick Launch Panel:
1. Hover your Z Stylus over your screen.
2. Press the 1st button on the Z Stylus to expand the Quick Launch Panel.
ふむふむ、なんとなくわかる。わかるぞ。しかし万全を期して、これをGoogle先生にお願いして訳してもらうとこうなります。
クイック起動パネルを展開するには:
1.あなたの画面の上にZスタイラスを置きます。
2. Zスタイラスの第一ボタンを押すと、クイック起動パネルを展開します。
おお!わかりやすい。
さすがはGoogle先生。「大晦日」を”OH !Is that MISO? “と翻訳していた頃が嘘のようです。ですがここで注釈を。
ここでの肝は、HoverとPressの二つの単語。Hoverは先ほどのホバリングよろしく、宙に浮いた状態のことですから、Google先生の置くという表現は、より現実に即して訳せば、「浮かせて」だろうと思います。
もう一つのPress。これは「押す」という意味で間違いはないんですが、Pushとどう違うのかというと、Pressの場合は押しこむという感じもあるかとは思いますが、それ以上にPushが押し続けるという意味合いがあるのに対して、Pressの場合は、エレベーターのボタンのように押してもまた戻るイメージ。マウスのクリックやキーボードのタイプと同じようなものですね。そして、このクイック起動パネルは、まさにこのボタンを離したときに現れるのです。つまり、軽くボタンを押したらすぐに離せば良いだけです。
まったくなんということでしょう。そうとは知らず、私はこのクイック起動パネルを出そうと焦るあまり、最初から最後までボタンを押したまま、ひたすらペンを握りしめながらあがいていたのです。宙に浮かせるよりも前にボタンを押し、タブレットの上でファンクションボタンをより強く押し続けたまま、出ない出ないと叫んでいたのです。きっとその様子は、傍目にはちょっと危ない人に映っていたに違いありません。早く気付けよと言われそうですが、我ながらなんとも情けない。悔しい。でもその一方で、ネタになるかも?といやらしい計算もしていたのは内緒です。
とにかくこれで謎が解けました。もっとも、これで悩んでいたおバカさんは、世界中で私だけかも知れません。それでも今、私の視界はスッキリと晴れ、ようやくこの「Z Stylus」とともに生きていく希望を見出したのです。そしてまたこうも思いました。
やっぱり英語の勉強は大事だと。
それでは皆さん、
See you next time!
(すみません。次回はきっと実践編です。)
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