先日MMD研究所が2016年タブレット端末に関する定点調査を行いました。
それによると、タブレット端末の所有率は32.4%で昨年とほぼ横ばいであり、タブレットを持っていない人の購入意欲は減少傾向にあるという結果でした。
20歳以上の男女6,497名を対象にタブレット端末の所有について聞いたところ、所有率は32.4%となり昨年の調査33%とくらべて微減ではありますが、ほぼ横ばいの結果となっています。2013年から順調に伸びてきた所有率が頭打ちとなり、タブレット市場がすでに成熟期を迎えた感もあります。それが33%というのは若干少ない割合にも感じますが、タブレットを必要としている人が限られていることを思えば、日本人の3人に1人が持っている市場というのはかなり大きな規模だろうと思います。なお、購入した時期は所有率同様2013年から増加を続け2015年が一番多くなっています。
上のグラフはタブレット非所有者の購入意欲を表したものですが、これを見るとタブレットの購入意欲が年々減少傾向にあることがわかります。その理由としては、パソコンやスマホを持っているから必要ないと思っている人が大勢を占め、他はその利便性や必要性に疑問を持っている人、あるいは利用する上でのハードルが高いと思っている人や求めている機能に足りないと考えている人もいるようです。
一方、タブレット所有者が所有しているタブレット端末の上位は、「iPadシリーズ」が46.7%、「Nexusシリーズ」が11.1%、「Xperia Tabletシリーズ」が8.0%という結果になっています。ここでもやはりAppleが強いですね。
スマートフォンの大画面化に伴い、同じような機能を持ったタブレットにそれほど関心が向かないというのはわかるような気がします。一方、PCを中心に利用している人にとっては、性能面で劣ると思われるタブレットの使い道が想像できない、もしくはあまり使用するように思わないというのもまた理解できます。私自身、今でこそタブレット信奉者に近いですが、購入以前には「帯に短し襷に長し」の印象が拭えませんでした。
例えばそれを電子ブックとして本を読むにしても、持ち手が無いと持ちづらい、あるいはずっと持っていると手が疲れるだろう、もしくは目が疲れるだろうとネガティブ要素ばかり思い浮かび、タブレットに対しての魅力は微塵も感じませんでした。それが今ではどこへ行くにもタブレットを持ち歩くようになったのは、やはりスマートフォンの存在が大きいと思います。
それは若い人がスマホで事足りることが、歳をとるとスマホでは扱いづらいと思うことが結構出てくるからです。それは操作性の問題もありますが、やはり一番の理由はその画面の大きさです。一度使うとわかりますが、漫画などは7インチや8インチのサイズよりも、10インチくらいあった方がきっと読みやすいでしょう。画面の大きさに比例して重量も重くなりますが、その分視認性が高まります。画面サイズは後から変更できませんから、タブレットを選ぶ上では非常に重要な要素だろうと思います。
また、ガジェットを使いこなしていくうちに一番気になるのは操作性やレスポンスです。そこを犠牲にしてしまうと後々の印象が全てマイナスになってしまうので、購入の際には安物買いの銭失いにならないよう注意が必要かと思います。
出典:MMD研究所
コメント