今考える、格安simのメリット・デメリット

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気がつけば、全国的に梅雨も明け、いよいよ夏本番を迎えているわけですが、このブログの右側に人気ページランキングというのがあります。これは一ヶ月ごとの閲覧者の多いページを順位付けしたものですが、人気ページ=最新の内容ではないわけです。むしろ、多くの人に読まれる期間が長いほどに鮮度が落ちていっているとも言えるわけで、その辺が検索サイトからこられた方には良くもあり、悪くもありといったところだと思います。

スマホを取り巻く環境は、日進月歩、千変万化。昨日の常識は今日はもう通用しなくなっているなどということも珍しくありません。

格安SIMのメリット・デメリット
上の記事は、今から約1年8ヶ月前に私がここで書いた記事ですが、これも改めて読み返してみると、今ではだいぶ事情が変わってきました。ですので、現状のメリット・デメリットを改めて考えてみたいと思います。

と、その前に。先月末に発表されたインプレスの記事に次のようなものがあります。

格安SIMカードの認知度は27.4%、利用率は4.8%

アンケートの母数は1,100人くらいですが、NTTコム リサーチモニターのウェブでの回答のようですから、PCにはそれなりに慣れている方が多いのだろうと思います。サンプリングが『性年齢階層別インターネット利用人口構成比に整合するように抽出』と書いてありますので、あまり高齢者の方は入って無さそうですね。おそらく携帯やスマホ利用者の全人口から見ると、認知度や利用率はもっと下がるのではないかと思います。それでもこの数字は、かなり実態に即しているのではないだろうかという印象を受けます。

■格安SIMを利用しない理由は、「通信量の制限」と「新たな端末が必要」がトップ2

一方、「検討したが利用していない」と回答した人にその理由を聞いたところ、「通信量の制限がある」が28.2%で最も高く、「利用できる端末を新たに入手する必要だった」が28.2%、「携帯電話会社との契約が残っている」が25.6%と僅差で続いています。
また、格安SIMカードの認知者に、端末の入手に対する不満を聞いたところ、「SIMフリーで魅力的な端末が少ない」が32.3%、「対応する端末がわかりづらい」が31.2%、「SIMフリーで魅力的な端末が高い」が23.7%となっています。

 

また、記事中のこの内容ですが、端末入手のハードルの高さと携帯キャリアの縛りが足かせになっているのというのも頷けます。もっとも、今までのキャリア契約を、完全に格安simに移行出来るかと言ったら、さらに不安を持つ人は多いでしょう。私自身はすでに必要性を全く感じていないキャリアメールですが、会員登録などの際に、いまだにこれを必要とするものもあったりします。

通話が出来るsimも増えてきているとは言え、無料通話などがなく、通話料金がそのままかかってしまうというのも辛いところです。楽天電話などを組み合わせれば良いのでしょうが、あとは信頼度の問題かと思います。

さて、前置きが長くなりました。以前に私が書いた格安simのメリットとデメリットでは、メリットに関しては、

1.低額
2.端末の自由度
3.契約の自由さ
4.満足感

といったものを上げました。格安simですから安いのは当然として、端末の自由度というのが果たしてどれくらいかというのは、その人の経済事情と情報力にもよると思います。先のアンケートにもあったように、白ロム市場でも人気機種は総じて値段が高くなっています。それも市場原理である以上は仕方ないかもしれませんが、自分で揃えなくてはいけないというのは、キャリアへ行ってあれこれと端末を勧められるのに慣れている人には、かなり面倒なことかもしれません。最後の満足感というのは、限りなく自己満足になると思いますが、今の時代、スマホを持っているのは当たり前ですので、自慢にも何もなりませんね。

反対にデメリットに関しては、

1.通話が出来ない
2.遅い
3.端末の保証が効かない可能性がある
4.携帯との2台持ちになる

とまとめたのですが、これは3番目を除いては、全て今は事情が変わってます。格安の通話simが登場したことにより(以前からbモバイルの通話simはあるにはありましたが)、その分データ専用に比べて料金は高くなるものの、月々2,000円くらいの支払いで済んでしまいます。3番目の端末保証に関しても、今後simフリー機が増えることによって、かなり柔軟性が出てくると思いますし、結果的にデメリットと言えるものが無くなってしまうのではないかと思います。

現在キャリアでスマホを契約している人が、今後大量にMVNOの低価格simに流れるというのは考えづらく、そうすると、今まだガラケーの人が選択肢として考えるという状況は、これからもしばらく続くのではないかと思うのです。ですので、今改めて格安simのメリット・デメリットを一言でまとめるとしたら、『良いこと尽くめ』と言いたいところですが、先に上げたキャリアメールが使えないというデメリットはあるでしょう。それを嫌ってガラケーとの2台持ちにすると、やはり2台分の煩わしさはあります。

端末の入手方法が多少面倒という点に関しては、前回も記事にしたsimフリー化によって端末の入手方法が簡便になり、逆に端末選びの面白さが加わって、デメリットがメリットに変わる可能性もあるのではないかと思います。

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