と言うよりも、最初からおかしかったんじゃないかという気がしなくもありませんが、どういう症状かと言うと、バッテリー残量がまだ30%くらい残っている状態で、いきなりシャットダウンしてしまうんですね。前に私のタブレットは、特にバッテリーが激減するようなことはないと報告していましたが、このバッテリー表示が確かだとすると30%からいきなり0%になるわけですから、激減を通りこしてウルトラスーパー大激減なわけです。ただ、普通に考えればバッテリーを一気に消費したというよりは、たんに表示が狂ったんだと思うほうが納得しやすいですね。
不具合の原因はどこにあるのか
以前の記事で、バッテリー残量のキャプチャー画像を掲げながら私のタブレットの電池の消費具合を紹介しましたが、私の端末は100%状態が異常に長かったわけですから、いくら過充電分があるからとはいえ、いささかおかしいだろうとは思っていたわけです。ただ、残量が十分な時は多少表示が違っても大して気になりませんが、残り僅かになってくると、少しでもバッテリー消費を抑えようと考えるわけですから、本来切れるはずがないと思っている時にシャットダウンするとショックが大きいです。家の中で使っている分には、またすぐに充電すれば済みますが、外出先だと目も当てられません。
バッテリー状態が正確に反映されていないということは、タブレットの方で正確に認識していないということですから、これを正確に把握するようにすれば良いわけです。とは言うものの、方法がわからなかったので色々調べてみました。
バッテリー表示の不具合はMeMO PADだけじゃない
当たり前と言えば当たり前ですが、これは他のスマホなどでもわりとあるようで、それがファームウェアに起因するものもあれば、充電の仕方によるもの、あるいはOS自体に問題がありそうなものと色々出てきましたが、特にバッテリーの誤表示の対処法としては、一度電池を外してみると良いという記事がありました。そして、きっとそれは非常に効果的な方法だろうと思いました。一旦電池を外すという原始的な方法は、携帯やスマホに不具合が出た時に、ショップへ持って行くと店員さんが真っ先に試す方法ですね。端末の状態が一旦リセットされるので、ただ単に再起動をかけるよりも、はるかに効果が期待出来ます。再起動だとメモリー上に不具合状態が記憶されたままだったりするのですよね。ですので、皆さんも今後スマホに何か不具合があった時に、一度バッテリーを外してみるという方法は覚えておくと良いと思います。
ただし、この方法は当然のことながらバッテリーが取り外せない端末では使えません。そしてMeMO PADは電池が取り外せません。そう言えばタブレットで電池が取り外せる機種ってどれくらいあるんでしょうね。あまり無いような気もします。いずれにしろ電池が外せない以上は仕方ありません。それではどうするか。
電池の外せないスマホやタブレットでバッテリー残量表示がおかしい場合の対処法
まずはサポートセンター
とりあえず困ったときのサポートセンターということで、例によってダメ元で電話をかけてみました。要は、電池の外せないタブレットで、電池を外した時と同じ効果が期待できる方法ですね。もしかするとMeMO Pad 7 ME572CL独自の方法が隠されてないとも限りません。さて、何の製品なのかとか通話を録音するぞとかの自動音声との儀式的なやりとりのあと、今回のサポートは女性が出てきました。前回かけた時には2回とも男性だったので、ASUSのサポートは男性ばかりなのかと思いましたが、さすがにそんなことはないですね。サポートセンターのイメージはむしろ女性の方が強いので、いたって普通のことなのでしょう。
早速その女性に事情を説明します。この時バッテリー表示がおかしいとだけ話して余計なことは言わなければ良かったのかもしれませんが、先ほどの一度電池を外す方法を私は絶対的な解決方法と確信していたので、それに代わる方法を聞いていました。結論としては、MeMO PAD独自の解決法というのはなくて、一度初期化するか、それでも直らなければ工場預かりということでした。悪あがきで裏技は無いのかとか聞いてみたりもしたんですが、特にこれと言った方法は出てきませんでした。初期化は予想の範囲内ではありましたが、個人的には極力避けたいんですよね。何よりもアプリなどをもう一度入れなおして設定するのが非常に面倒ですから。
さて、サポート側で他に方法がないというのであれば、工場送りの前に自分で出来ることは初期化くらいしかないわけですが、本音を言えば初期化以外でこちらが出来る対処法を、メーカー側でもひとつや二つは用意しておいて欲しいところです。現物が無い状態で的確に指示を出すのは難しいだろうと思いますが、ユーザーから不具合報告が出てきた時に画一的に初期化を勧めるのではなくて、症例としてサンプルを集めていけば、それなりのマニュアルが出来るんじゃないかと思うのですよね。そうすればメーカーの取説によくある「故障かと思ったら」的なページをネット上にでも掲載しておけば、サポートへの問い合わせも減るのではないかと思います。
次に過充電
さて、いずれにしろ初期化は最終手段で、初期化する覚悟があるなら他にもやれることはあるだろうと言うことで、さらに自分で調べてみました。すると、特に昔のiPhoneに同じような不具合報告が多くあり、それに対処する方法がいくつか載っていましたので試すことにしました。これは別にiPhoneに限ったことではなくてAndroidでも同じです。多少なりとも効果が期待出来そうなものに、一旦バッテリーを全部使いきってから充電し、満充電になってからもそのまま2,3時間は充電を続けて、いわば過充電状態にするというものがありました。実際には満タンになっていないものを満タンと誤解して充電をやめてしまうから、足りない分だけ充電状態の表示に誤差が生じて残量があるはずなのにシャットダウンしてしまう。なので、それを表示通りに満タンにすれば最後まで正しく表示されるだろうという理屈です。つまり過充電というのはあくまで表示上のことで、実際にはもともと足りていなかった分の補充充電を行うようにするということですね。
これはこれで一理あると思ってやってみたのですが、充電完了からいわゆる過充電状態にするというのは、たんにコンセントに差し込んでおけば出来るのでしょうかね。充電完了表示が出ている時点で充電は終了してしまうような気もするのですが。実は勝手にシャットダウンしてしまった状態は、表示上はバッテリーが残っているようでも実際には空っぽなので、そこから充電完了、さらにしばらくそのまま放置しておいても、今までのやり方とさほど変わりません。というのも、これまでも寝る前に充電プラグを差しこんで、翌朝起きるまでその状態だからです。ですから起きるまでの時間に充電完了状態から何時間かは経っていると思いますので、違うのはバッテリーが空の状態から始めているかどうかの違いだけで、上記のやり方と大差無いということになります。そして今回は電池切れでシャットダウンしてますので、バッテリーが空の状態からいつもの充電のやり方でやってみたということになります。
結果としては何も変わりありません。むしろ今まで30%くらいで切れていたのが、36%くらいで切れるようになり、先日はいよいよ40%で切れてしまいました。こうなると残量メーターの意味すらありません。
今度は過放電
さて、先の方法では直りませんでしたので、別の方法を探ります。すると今度は、一旦バッテリーを全部使いきってから5時間程度放置し、その後に充電を始めるという方法が見つかりました。果たして5時間程度という時間がどこから出てきたのかは疑問ですが、バッテリーリフレッシュという意味では効果がありそうです。先ほどの方法が過充電なら、こちらは過放電ですね。
バッテリーが大きい分だけ長めにしてみようと、6~7時間放置したと思います。放置後の充電は完了するまでに随分と時間がかかりました。ただ、電源を入れるとそれまで表示される充電マークが電池の途中から充電している感じだったのが、今回は!マークとともに0から充電しているように見えたので、多少改善の兆しが見えていました。さらに、いつもは2時間もあれば充電完了していたものが、今回は一晩寝かせてようやく満充電になったような感じです。
そして結果としては、どうやら成功したようです。
充電後の消費量を確認するためにわざと動画を長く流したりもしましたが、かなり正確に残量が表示されているのではないかと思います。
今はまだ最後まで使いきっていませんので、これから後にいきなりシャットダウンしないとも限りませんが、それでも充電してください表示が出てくるまで、特にバッテリー消費が激しくなることもなく正常に動作していますので良しとします。今後バッテリーを完全に使い切るまで使い続けることもあまりないでしょうし、特に今のバッテリーは残量が0になる前に充電し、満充電になる前に充電を止めたほうが良いと言います。たまにするバッテリーリフレッシュは良いのでしょうが、あまりやり過ぎると電池寿命を縮めるとも言いますので、やはりほどほどにしておくのが良いのではないかと思います。
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