さて、ZenFanとしてはASUSの新製品について言及しないわけにはいきません。ということで、今回は通話も出来る7インチSIMフリータブレット ASUS 「ZenPad 7.0(Z370KL)」を検討してみましょう。先日記事にしたZenPadセットの「Z370C」とは、また型番が違いますね。タブレットの7型というのはわかりやすいんですが、逆にそれだけだと他の機種と混同してしまうので、種別がわかるように後ろにも何か記号を付けたほうがいいような気がします。
スマホで人気のZenFone 2なども、「ZenFone 2 Laser」は人気機種だった「ZenFone 5」の実質的な後継機ですが、「ZenFone 2」と呼べるスマホは他にもあるわけです。いっそのこと、数字を次々に上げてしまうか、docomoのように発売時期ごとに数字の後ろにアルファベットを付けるとかしないと、どのZenPadなのかわかりづらいと思います。これで勘違いして購入してしまう人がいなければ良いんですけどね。「Z370C」との違いは色々とありますが、一番の違いは、「Z370C」がWi-Fi専用端末であるのに対し、この機種がSIMフリータブレットであるということ。7型タブレットは外に持ちだして使うことも多いので、この違いの大きさは推して知るべしといったところでしょう。
それはともかく、12月25日に発売されたばかりの新製品ですので特徴を見ていきましょう。
ASUS 「ZenPad 7.0(Z370KL)の特徴
まずは、音声通話対応のSIMフリータブレットだということ。なので、キャリアを問わず、海外でもWi-Fiルーター無しで利用する事ができます。もっとも、7型タブレットをスマホ代わりにして電話をするのは、相当手の大きい人でないと疲れるでしょうから、通話機能を使う場合にはBluetoothのヘッドセットなどを使用したほうが良いかも知れません。
そして気軽に持ち歩ける軽さ。ニュースリリースには片手でらくらく操作と書いてありますが、これはどうでしょう。私が持っているMeMO Pad 7 ME572CLと比べて見た目は少し小さい感じもしますが、それほどの違いはないですから、片手でらくらく操作というのは多少語弊があるようにも思います。約268gという重さも、単体としては軽いと思いますが、これにケースをつけたりするとそこそこの重量になりますので、その辺は割り引いて考えたほうが良さそうです。
そして、屋外でも見やすいTru2Lifeテクノロジー。これは私が貰ったZenPad S 8.0にも搭載されていますが、それに関してのディスプレイの綺麗さは保証します。解像度が違うので、その美しさがそのまま移植されているかはわかりませんが、この機種の特徴として全体的に映像や音質にこだわった作りの印象を受けますので、それなりのものには仕上げていることでしょう。
そして、その音質に関しては、音響技術のDTS-HD Premium Sound™を搭載。この音質の素晴らしさもZenPad S 8.0で体感済みです。ただ、レポートの時にも書きましたが、音質はたしかにクリアでとても聴きやすいのですが、いかせんせんスピーカーの大きさという制約がありますから、迫力の重低音などは期待してはいけません。それでも今回DTSR対応5.1chのサラウンドサウンドを楽しめるスピーカー付きのカバー「オーディオカバー」などもオプションで用意されているようですから、タブレットで映画や音楽を楽しみたい方には良いのではないでしょうか。
ASUS 「ZenPad 7.0(Z370KL)のスペック
製品名 | ASUS ZenPad™ 7 (Z370KL) | |
---|---|---|
型番(color) | Z370KL-WH16(ホワイト)/Z370KL-SL16(シルバー) | |
OS | Android™ 5.1.1 | |
プロセッサー | プロセッサー名 | Qualcomm® Snapdragon™ 210 |
動作周波数 | 1.267GHz | |
メインメモリ | 搭載容量 | 2GB |
仕様 | LPDDR3 | |
表示機能 | 液晶ディスプレイ | 7型ワイド TFTカラータッチスクリーン IPS液晶 (LEDバックライト) アンチフィンガープリント フルラミネーションディスプレイ Corning® Gorilla® Glass |
解像度 | 1,280×800ドット (WXGA) | |
グラフィックス機能 | Adreno 304 | |
記録装置 | 内蔵ストレージ | 16GB |
ASUS WebStorageサービス | 5GB(永久無料版) | |
Googleドライブ | 100GB(2年間無料版) | |
サウンド機能 | サウンド規格 | DTS-HD Premium Sound™ |
スピーカー | スピーカー内蔵 | |
マイク | デジタルマイク内蔵 | |
Webカメラ | アウトカメラ | 800万画素Webカメラ内蔵 オートフォーカス対応 |
インカメラ | 200万画素Webカメラ内蔵 | |
センサ | GPS(GLONASSサポート)、加速度センサ、光センサ、電子コンパス、磁気センサ、 近接センサ |
|
通信機能 | 無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth®機能 | BluetoothR 4.0 | |
通信方式 | LTE | 2,100(1), 1,800(3), 900(8), 1,700(9) , 800(19), 850(26), 2,600(41) MHz |
W-CDMA (HSPA+) | 2,100(1), 800(6), 900(8) MHz | |
GSM/EDGE | 850/900/1,800/1,900MHz | |
通話機能 | 対応 | |
入力機能 | ポインティングデバイス | 10点マルチタッチ・スクリーン (静電容量方式) |
インターフェース | USBポート | microUSB×1、USB(pogoピン)×1 |
SIMカードスロット | microSIMスロット×1 | |
カードリーダー | microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード | |
オーディオ | マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 | |
電源 | USB ACアダプターまたはリチウムポリマーバッテリー | |
バッテリー駆動時間 | Wi-Fi | 約8.25時間 |
モバイル通信時 | 約8時間 | |
連続通話時間 | 約1,440分 (3G) | |
連続待受時間 | 約505時間 (3G) 約360時間 (LTE) |
|
バッテリー充電時間 | 約4時間 | |
バッテリー容量 | 3,450mAh | |
消費電力 | 最大約7W | |
サイズ | 幅約110.9mm × 高さ約189mm × 奥行き約8.7m | |
質量 | 約268g |
ASUSの仕様書から書きだしたものですが、上記で気になるのは、タブレットの心臓とも言えるプロセッサーですね。Qualcomm® Snapdragon™ 210というのは、間違いなくローエンド機に搭載されるプロセッサーですから、果たしてこれでサクサクと動作してくれるのかが一番の気がかりです。もちろん、数多くのタブレットを手がけてきたASUSですから、その辺はそつなくまとめているのだろうとは思いますが、あまりにもローコストにこだわるあまり、大事な品質を落としていないことを願うばかりです。
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