タブレット端末に関する利用動向調査

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前回に続いてMMD研究所のタブレット端末に関する利用動向調査です。

こちらはタブレット端末を所有する20歳以上の男女、1,032名を対象にした調査結果です。これによると、所有者の半数が毎日タブレットを利用し、持ち歩きに関しては、「よく携帯している」が30.3%、「たまに携帯している」が24.4%と、こちらも半数以上の54.7%の人が自宅以外でも利用していることがわかりました。

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購入したきっかけは、「店頭(陳列・POPを見て)」が30.3%、「インターネットでのクチコミ」が27.3%、「友人・知人からのクチコミ」が26.8%と、クチコミでの購入が多いことがわかります。それも年ごとに友人・知人からのクチコミが増加傾向にあり、友人などの推薦や紹介が購入動機として増えていることがうかがえます。

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また、タブレット端末を購入する際に重視した項目は、「重視する」「やや重視する」という項目を合わせると「端末(画面)の大きさ」が86.2%、「操作性の良さ」が82.5%、「バッテリーの持ち」が81.4%となっています。また、昨年と比較すると、重視する項目が低下している傾向にあります。これはちょっとわかりづらいんですが、この項目に入っていないもの(例えばタブレット端末の価格や格安SIM利用の可否等)を重視する人が増えたのかもしれません。

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タブレット端末所有者1,032名の自身が所有しているタブレット端末の満足度を調査したところ、「満足」「やや満足」を合わせて満足度が高かったのは「端末(画面)の大きさ」で84.8%、「画質の良さ」が71.3%、「操作性の良さ」が70.4%という結果になっています。また、「総合的な満足度」は 74.2%でした。

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逆に不満の多いものは「バッテリーの持ち」、「端末の重さ」、「容量の大きさ」、「カメラ機能」などですが、すべて10%未満の数値なので、総じて満足度が高いことがうかがえます。これはそれだけ納得してタブレットを購入している人が多いということと、不満と言ってもそれが許容出来ないほどの重大なものではなくて、あえて言うならこの部分の性能が全体のバランスから見て劣っていると言ったものなのでしょう。

何故かと言うと、タブレットはスマホと違って生活必需品と言うよりも多少贅沢品の部類に入るでしょうから、購入した人は機能や性能がある程度劣っていても、それを承知して買っていることが多いだろうということ、それとその不満が使用する上で特に障害とは思わないくらい、全体的な満足度が高いということではないでしょうか。

私自身は非常に好きなタブレットですが、前回記事にしたMMD研究所の2016年タブレット端末に関する定点調査では、すでに市場は成熟した感があります。決して飽和状態ということではないと思いますが、これまでのスマホのように2年毎に買い換えるという人もそれほどいないでしょう。ガジェット好きな方やITリテラシーの高い方はすでに利用しているでしょうから、今後利用が増えるとしたら一人暮らしの高齢者の方の健康チェックとか防災情報等、機能よりもサービス面でスマートフォンよりもタブレットの優位性があるものでしょうか。

また、だんだん売れなくなってきているタブレットの中でも、2in1と言われるキーボードが脱着出来るタイプ、例えばマイクロソフトのSurfaceなどは需要が伸びているらしいので、今後はそう言った形になっていくのかもしれません。


出典:MMD研究所

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