コメントいただいたことへの回答としてまとめさせて頂きました。初めての白ロム購入だと何かと不安も多いでしょうね。私も数年前に格安SIMを申し込む前に、本当にこれでいいのだろうかと結構心配していました。
記事読ませていただきました。
と、いうことは、ネットワーク利用制限が「○」で、白ロム販売会社のロック保証で6ヶ月間全額保証が付いていた場合、購入後しばらく端末ロックがかからなければ、今後も問題なく使える携帯電話と判断していいということでしょうか?
ロック保証が永久保証のところですと価格が高価なところが多いので、より安く、安心して購入したいので質問させていただきました。
白ロム購入初なので教えてもらえると有り難いです。よろしくお願いいたします。
ネットワーク利用制限について
ご質問いただいて私も久しぶりにdocomoのページを確認してみましたが、過去に記事を書いた時に比べ、だいぶ内容が変わっています。
このページにある一番上のお知らせによると、
「平成28年6月以降ご購入時に「ドコモの分割払い」等を利用した携帯電話機は、代金滞納となる恐れがある期間中(ドコモの分割払いの場合は、分割払いの期間中)は、「△」表示となります。」
とありますので、もしも購入予定のスマホがこれに該当する、例えば24回払いの分割購入の物だとしたら、当然まだ支払い途中でしょうから約2年間は「△」表示のままということになるでしょう。そうするとコメントにあるような、『購入後しばらく端末ロックがかからなければ、今後も問題なく使える携帯電話と判断』することは出来ないという結論になるでしょう。
もっとも、該当する機種はまだそれほど多くは出回っていないでしょうから、それ以前に購入されているものであればもっと早く判定が変わるのではないかと思います。試しにムスビーに出品されているdocomoの2016年夏モデルで、IMEI番号(端末識別番号)が記載されているものを、先ほどの「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」で確認してみると、すでに「○」判定になっているものも多かったので、今後購入前に「○」になることもあるのではないかと思います。
白ロム判定の難しさ
こう言ってはなんですが、白ロムというのはいわゆる中古品なので流通ルートが定かではありません。ですから、これなら大丈夫という判断はなかなかしづらいのです。その点は白ロム屋さんも同様ですから、保証期間や内容に差がでてくるわけです。
今までの一般的な白ロムの流れは、転売でお金を稼いでいる人たちが、docomoの正規代理店(ドコモショップや街の携帯屋さん、家電量販店など)から「家族名義」なども合わせて大量に購入したスマホを、いわゆる白ロム屋さんと言われるスマホ中心の古物商に転売したものが市場に流れると言った感じでした。買い取りの段階で、この人なら大丈夫と思われている転売屋さんも多かったかもしれません。
その一方で、自分が実際に使ったスマホや不必要なものを売りに来ている人もいるでしょう。オークションサイトなどではそういったスマホが直接販売されています。そのような場合に、そのスマホが盗品ではないという保証はどこにもないわけです。
ネットワーク利用制限に引っかかるスマホというのは、docomoの販売店から窃盗や詐欺で不正に入手されたもの等が対象なので、一度正規に販売されてしまうと基本は利用制限対象にはなりません。ですから、例えば私が現金で購入したスマホを落としたり、あるいは窃盗犯に盗まれたものが白ロム屋さんに流れたとしても、基本的には利用制限対象にはならないということです。
そうなると、そこから先は民法の話になります。盗難品が古物商を経由して売買された場合に、その権利関係はどうなるのかというのは民法の入門書によくある記載です。自分の買ったものが仮に盗難品であった場合には、購入代金と引き換えに本来の持ち主に返還する義務は出てくるでしょう。
昔と違う規程
ただ、先ほどのネットワーク利用制限携帯電話機確認サイトの中で、『◆ 「ネットワーク利用制限」の対象となる携帯電話機』に、『・ケータイ補償サービスにより、補償対象となった旧携帯電話機』というのがありますが、これは私が以前に記事を書いた時には無かった条項だと思います。実は記事を書いた当時に、このことが非常に気になっていたので実際にdocomoの方に確認したものの、敢えて記事にはしなかったことです。
どういう事かというと、現状ではリフレッシュ品に交換となっているようですが、当時のdocomoのケータイ補償サービスというのは、紛失したり故障したりした時に、1回目の補償の場合は5,000円を自己負担すれば新品のスマホを補償してもらえると言った内容でした。つまり、無くしたと嘘をついてこのサービスを利用すれば、警察への紛失届の手間や月々のオプション代はかかるものの、5,000円でもう一台新しいスマホを入手出来たわけです。恐らくその穴をついて悪用する人がいたので現状のようなサービス内容に変換されているのではないかと推測します。
白ロム流通ルートの違いを確認
また、白ロム屋さんが販売するルートも店頭、ネット通販等で分かれてくるので、それによる価格に差があります。例えばネット通販においても、先ほどの「ムスビー」以外でも、「ヤフオク」、「amazon」、「楽天」などに同時出品されているものも多いので、サイトによる手数料によって価格に差があったりします。
通販サイトのポイントなども違いがあるでしょうから、もしも気になるスマホがあったら比較して確認することも必要です。ただし、人気のある商品や品薄の商品は売れるのも早いですから、検討時間もほどほどに。タイミングと決断は重要だろうと思います。
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