あまりの遅さに、某掲示板では怨嗟の声が渦巻いているDTIワンコインSIMですが、本来はその安さと引き換えにスピードを放棄しているわけですから、ベストエフォート100kbpsであれば、その速度が半分程度になってしまうというのは覚悟の上でしょう。
中にはスピードテストのためだけに、このSIMを使っている人もいるのではないかというくらい、その遅さには定評があるわけです。たまに増強というアナウンスも聞こえてきますが、どんなにサーバーを増強したとしても、最高速度が100kbpsであることには変わりがないわけですから、どうしてもスピードが欲しければ、このSIMを選ぶべきではありません。
私が10年くらい前にホームページを作成していた頃は、インターネット回線もまだ殆どの人が電話回線で、メールはHTMLを使うべきではないし(これは今も変わってないのかもしれませんが)、サイトのページも1ページのファイルサイズを70KB程度に収めるべきという暗黙の了解がありました。しかし今や光回線の常時接続時代。サイトの1ページのサイズも当時とは比べ物になりません。それを昔の電話回線並みのスピードで賄おうというのですから、これは使うサービスが限られてしまうのも当然です。
2つ3つ画像を使った普通に作られたサイトですら、見るのが大変です。問題は、よくわかっているサイトならまだしも、初めて訪れるサイトは開けてみるまでわからないということです。実際には遅すぎて開かなかったりするわけですが、前回書いたようにバッテリー燃費の悪いスマホですから、その設定によっては、サイトが開ききる前にバックライトが消灯し、機内モードに切り替わるようなソフトを入れていれば、ページを見る前にネット接続が切れ、あるいは勝手にスリープモードに突入します。
私は落としたりなくしたりした時のために携帯にロックをかけていますから、ネットが開くのを待っている間に、何度もロック解除の動作をしないとならなくなったりするわけです。これは労力の無駄であると同時に、時間の無駄でもあります。いや、ロックを解除してもまだページが表示されてなかったりしますから、時間の無駄というなら、このSIMを選んだ時点ですでに無駄になっているとも言えましょう。それに気づいて契約を解除し、他社のプランに変更するのは、契約を結んだ事自体を含めて、著しく時間の無駄、契約料の無駄になっているとも言えます。
よって、この先このワンコインSIMを選択しようかどうか迷っている人には、よく考えて欲しいです。普通にネットがしたいという人が選ぶべきSIMではありません。その遅さに我慢出来るかどうかではなく、(必ず繋がるかどうかもわからないので)繋がることを前提とした使い方をしないということです。Wi-Fi環境以外のところで、いざとなれば3Gでも繋がる、いや、3Gが役に立つという幻想を捨てて、外では(特に混雑する時間帯では)全く使い物にならないと思っていたほうが良いです。
では、本当に使い物にならないのか?
私の経験から言えば、
使える時もあれば使えない時もある。急いでいる時ほど使い物にならない。
これが結論です。
しかしまあ、馬鹿と鋏は使いようによっては切れるとも言えます。そんなわけで、接続はよく切れるけれど、実際には使えないDTISIMを切れ者にする方法を考えて行きましょう。
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