業界最安値はどこなのよ?

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携帯電話料金に関するタスクフォース

安倍総理の肝煎りで始まった例の「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」ですが、先日第4回会合が行われました。その中で検討課題となったのは大きくわけて3つあって、それぞれ

  1. 利用者のニーズや利用実態を踏まえた料金体系
  2. 端末価格からサービス・料金を中心とした競争への転換
  3. MVNOサービスの低廉化・多様化を通じた競争促進

となっています。

ユーザーの不公平感

前々から言われていることですが、携帯料金はヘビーユーザーほど割安になり、その負担をライトユーザーが負っています。あるいは以前だったら短期間に何回も機種変更する人が得していたところを、現在では頻繁にMNPした人の方が優遇されるという、古くからの利用者には納得のいかない状態が続いているわけです。いわば一見さん大歓迎で、常連や上得意さんが軽視されている感じですね。普通はそんな不義理な商売をやっていれば早晩立ちゆかなくなるものですが、なぜか携帯電話社会ではそれがまかり通ってしまっています。もちろん他の業種でも新規顧客開拓のために、初めての利用者に特別サービスを実施したりすることもありますが、大抵は一回きりなわけです。一方、MNPは契約期間が満了すれば、他社に対してではありますが、また同じことが出来るわけです。

しかも、それで利益を得ている人の大半は、自分が必要なスマホの契約をそうしているわけではなくて、それを転売したりして利ザヤを稼いでいる人たちですから、本当に大事な客ではないはずなんです。それがますます理不尽に思えるのは、一般の人にとってはごく普通の感覚だろうと思います。

料金体系の複雑さ

あとはキャリアの視点からすれば端末購入者への特典ということなんでしょうが、スマホを同時購入して、その端末代金を支払っている時の方が、払い終わってからよりも月々の支払い料金が安いとか、摩訶不思議な料金体系はどうにかして欲しいところです。

もっとも、販売奨励金に関してはキャリアだけの問題ではなくて、街の携帯屋さんの経営にも影響してきますから、一概に「悪」と決めつけて禁止すれば良いということでもないんでしょう。ただ、そういった一部の人たちが儲かる仕組みは考えなおして、平均的なユーザーにとってお得な料金体系にすることを考えてもらいたいとは思います。

MVNOの利用

さて、上の中の3番で「MVNOサービスの低廉化・多様化を通じた競争促進」というのがあります。このブログのもともとの主旨はこのMVNOによる格安スマホ利用によって、キャリアの高額料金に対抗しようというものです。本来なら、月々の支払いに負担を感じている人がもっと利用すべきと思うんですが、そういう方たちは情報不足だったり、既定路線から外れることへの不安だったり、もともと近くにショップがないので理解しようにもできないということも多いのでしょう。

単純に支払いが安ければ良いというのであれば、その定額料金を比べれば良いわけです。比較サイトもたくさんあるでしょうが、つい最近までは提供している全てのプランでDMM mobileが最安値でした。ところが、最近異変がおきたんですね。今までは他社が最安値プランを出すと、即座に対抗値下げを打ち出してきたDMMが、DTIの「音声プラン」に対しては、なぜか沈黙を保ったままなんです。DMMとDTI、どちらもD始まりで混乱しそうですが、DTIと言えばかつて私も煮え湯を飲まされた懐かしいプロバイダです。もっとも、当時は某巨大掲示板にものすごい勢いで色々と(あまり良くない内容を)書き込まれていましたが、今では静かなものです。これも時代なんでしょう。ということは、その分利用者が少ないとも言えそうですが、通信品質も良くなっていると推測できます。

DMMはMVNEがIIJですから品質的には信頼出来ますが、その分混雑には弱い気がします。一方、DTIのServersMan SIMは、もともとはLTEの提供がなく、スマホもLTEが出始めた頃に大流行したSIMですから、LTEが主流となった今では、それほど多くのユーザーもいなかったのでしょう。帯域を共有するユーザーが少なければその分だけ通信速度も上がりますから、今はまだそれほど混んでいないだろうと思われるDTIを選択するのも有りかと思います。

DMM mobileとDTIの料金比較

せっかくなので、両社の料金体系を比較しておきましょう。

プラン種別高速容量DMMDTI

データ通信のみ

1GB590円600円
5GB1,210円1,220円
10GB2,190円2,200円

SMS付きプラン

1GB740円750円
5GB1,360円1,370円
10GB2,340円2,350円

音声通話プラン

1GB1,260円1,200円
5GB1,970円1,920円
10GB2,950円2,900円

一応データプランでは最安値なので、面目は保っているという考え方なのでしょうか。しかし、音声通話プランに関しては、現状白旗を上げている格好ですね。商売ですから利益を出すのは必要です。今までも結構ギリギリの料金を打ち出してきたのでしょう。ユーザーにとっては少しでも安いほうが良いには違いないですが、料金だけではなく、サービスや品質にも目を向けるべきだろうと思います。すでに料金面ではMVNO利用者の多くは納得していると思いますから、これからは特にその辺を考慮して選択するのが賢明ではないでしょうか。



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