何やらおどろおどろしいタイトルではありますが、先日来おすすめしているSHARPのZETA SH-06E。値段的にもそろそろ底が見えてきた感がありますが、Amazonなどでも安い値段のもので気になるのが、ネットワーク利用制限の判定が△で、メーカー保証書がついてないというものが販売されていること。というよりも、安い商品に関しては、ほぼそんな状態で、これは迂闊に手を出せないなという気にさせてくれます。その一方で、当然ながら安いものからどんどん売れているので、あまり手をこまねいていると買いどきを逃してしまうのではないかと焦ってもしまいます。
これについては別々に考える必要がありそうです。まずはネットワーク利用制限について。
このブログの最初の方の記事にもありますが、赤ロムをつかまされないように、最低限調べましょうという携帯電話機の固有番号です。
例えばdocomoだと、こちらのページ。
上記のサイトに、携帯電話機の固有番号(製造番号)を入力して確認すると、現在の利用制限についての判定結果が表示されるというものです。載っていて安心できるのは、結果が◯判定だった場合。
ただ、サイトによって販売しているスマホの製造番号が、載っているものと載っていないものがありますね。送られて来た時にすでに赤ロムだったら、考える必要もなく返品、返金処理をしてもらうしかありません。問題は、後日赤ロム化(ネットワーク利用制限実施)した場合ですね。判定が△だと、いつ爆発するかわからない時限爆弾みたいに、安心して利用できないじゃないかということです。
先ほどのサイトのトップページを見てみましょう。
◆ 「ネットワーク利用制限」とは
携帯電話機の固有番号(製造番号)を弊社システムに登録することにより、その携帯電話機を使用した通話(着信含む)・通信の利用を制限する機能です。
◆ 「ネットワーク利用制限」の対象となる携帯電話機
- ドコモショップなどの販売店での窃盗(盗難)や詐欺などの犯罪行為により、不正に入手された携帯電話機
- 本人確認書類偽造や申込書の記載内容(お名前、住所、生年月日など)に虚偽の申告が含まれているなど、不正な契約により入手された携帯電話機
※ 一度ネットワーク利用制限を実施した携帯電話機の利用制限解除はいたしませんので、オークションや中古市場でご購入いただく場合は、ご注意ください。
ご注意くださいと書いてありますが、なんとなく「落石注意」みたいな感じで、どうやって注意すればいいのよ?と言いたくなります。落石は、注意してても落ちてきたらどうしようもない気がします。それと同じで、危ない商品掴まされたら、その時は諦めろという意味なんでしょうかね。
果たして親切なのか突き放してるのか、読んだだけではわかりませんが、docomoとしても、自分のところで売ったものじゃないものまで責任持てるかということなんでしょうね。元々はdocomoから発売されているとは思うんですが。
ただ、本当に買ってくれた物ならどのように使おうが一向に構わないけど、詐欺とか盗品だった場合にはタダじゃ置かないぞという意思表示なのだろうと思います。もちろん、詐欺ではなくて、商品を分割で買ったのだけど途中で資金繰りがつかなくなって、結果として代金を完済できなくなる悲惨な場合もあると思います。ただ、詐欺や盗品などは論外ですが、そういう場合も一緒くたに利用制限されてしまうと、購入者としては納得しかねる部分もありますね。上記のサイトでは、対象となるのはあくまで不正に入手されたもののように書いてありますが、窃盗や詐欺などの結果は、すぐにサイトに反映させて欲しいものだと思います。
それでも文句ばかり言っていても始まりません。△である以上は、赤ロムになるという危険も孕んでいますが、なぜ白ロムで大量に出回っている商品が△であるのかというのを考えましょう。
これについては、docomoの仕様が比較的最近に変わって、最初は△判定から始まるということのようです。ですからこの△判定は、後日赤ロム化する赤ロム予備軍ということではなくて、問題のない端末でも、一定の条件に合えば、こぞって△判定になるということのようですね。
どういった場合に△判定になるのかは、私が直接確認したわけではありませんが、概ね次のような場合みたいです。
1.分割で購入していて、遅延なく支払途中の端末の場合の一部。
2.複数回線を持っていて、その中に遅延のない残り支払回数が12回以上の分割残金の有る場合の一部。
3.口座(クレジットカード)支払いで端末を分割購入後、請求書による窓口支払いに変更した場合。
4.docomoを解約したが、端末残金を分割で遅延なく支払っている場合。
5.ここ半年で多数機種変更や、新規契約している名義人(複数回線で)が所有する端末の場合。
以上の内容は、こちらのYahoo!知恵袋からの抜粋です。
docomoの白ROMをオークションで購入したんですが、ネットワーク利用制限が△でし…
オークションに出ているスマホの場合はわかりませんが、新品とか未使用品として出品されているものについては、出品者がすでに使用して支払いを続けている端末でないことは明らかです。現在市場に出回っているスマホの白ロムは、その殆どがMNPのプロ(と言っていいのか悪いのかわかりませんが)の人たちが大量購入して市場に投入していることが多いでしょうから、△判定の多くは、上記のうちで特に5に該当するものが多いだろうと思います(もちろん盗品の可能性がないとも言えないですが、仮にそうだとしたら、判定が△よりもすでに×になっている可能性の方が高いようにも思います。あくまで私感ですが)。
そうなると否応でも△判定にはなると思いますが、ただ、その判定結果は、売る側にとっても当然査定でマイナスに作用しますので、決して喜ばしいことではないでしょう。その辺の経緯がこちらのブログに掲載されていました。
docomo端末のネットワーク利用制限「△」表示を「◯」表示へ修正する方法 (すまコジ)
こうしてみると、判定そのものは白ロム購入者がどうにかできるものではなさそうです。また、これをもって△判定は安心だとも言い切れません。ただ、白ロム購入は、オークションと同様に、ある種のリスクは孕んでいると思います。仮に全額返金保証と謳われていても、それに費やす作業やロスした時間などは補償されないわけですから。そういう意味では、自己責任であることには違いありません。どうしても心配なら、キャリアから正規に購入すれば良い話です。特に支障なく使えれば問題はないのでしょうから、一抹の不安を感じながらも、ある程度の割り切りは必要かと思います。
【2015年3月14日追記】
いまだにこの記事へのアクセスが多いということは、SIMフリースマートフォンではなくて、キャリアから提供されているスマートフォンを使いたいと思っている方が多いことの表れだろうと思います。その一方で、慣れない買い物に対する不安や心配もあることが分かります。
多くの方に読んで頂けているのは光栄ですが、他の関連記事のアクセスが上がってないので、果たしてこの記事だけで皆さんの不安が本当に解消されているのか、私としてはむしろそちらの方が心配です。最後をなかば切り捨てるような終わり方にしてしまっていますしね。そこで改めて関連記事のリンクを載せておきますので、よろしければコメントも合わせてご一読ください。
コメント
このページのエントリー、つじつまが合わない。
訂正して欲しい。
購入直後の電話機が、△表示なのは問題ないのです。
>>docomoの仕様が比較的最近に変わって、最初は△判定から始まるということのようです。
これが正しい。
なのに、後文は
>>どういった場合に△判定になるのかは、私が直接確認したわけではありませんが、概ね次のような場合みたいです。
となっている。
後半の文章の主旨は「△表示は問題がある」ということを書いている。
これでは、何を言っているのか理解できない。
私が何を問題にしているかわかりますよね?
suさん、はじめまして。
内容を訂正して欲しいとのご要望ですが、suさんのコメントも合わせて読んでもらったほうが、他の方にもわかりやすいだろうと思うので、ここで補足説明させていただきます。
>私が何を問題にしているかわかりますよね?
申し訳ありませんが、よくわかりませんでした。
もしもsuさんの求めているものが、「ネットワーク利用制限の△判定は問題なのか、問題ではないのか、どっちなのかはっきりしろ」ということであれば、「はっきりとはわからない。◯判定になる可能性もあれば、X判定になる場合もある。不確実である」という回答になると思います。
ですので、ここで私が述べている主旨とは、
>後半の文章の主旨は「△表示は問題がある」ということを書いている。
ではなく、上に書いたようなことです。
私は、「△表示なのは問題ない」とは思っておりません。ですが、「問題ないかもしれないが、問題があるかも知れない」と思っています。まだドコモが、「問題ない」と言明して(あるいは確認できて)いないからこそ、△表示なのです。今現在、何も問題がなければ◯表示です。
>>docomoの仕様が比較的最近に変わって、最初は△判定から始まるということのようです。
この『最初は△判定から始まる』というのは、ドコモの最初の判定基準だと解釈しています。それが、(一括だろうと割賦だろうと)特に問題の無い売買契約であれば、そのうち(1~2ヶ月かかるという話もありますが)◯判定になるだろうけれども、上記のヤフー知恵袋で引用した内容の時には、長期間△判定のままの場合もあるということです。
そして、
>>どういった場合に△判定になるのかは、私が直接確認したわけではありませんが、概ね次のような場合みたいです。
この場合の『△判定になる』というのは、誰かが(例えば、この記事の読者が)ネットワーク利用制限のサイトで端末の固有番号を確認した時のことを言っています。よって、「△判定から始まる」と「△判定になる」という表現の違いは、端末(スマホ)の最初の基準(出荷状態の基準値)と、サイトで確認した時の結果の違いです。
ですから、私の書いた記事も特に整合性がとれていないわけではないと思いますが、確かにわかりづらい表現だったかもしれません。以上の説明でおわかりいただけたでしょうか。
こんにちは。初めまして。
突然のメッセージ申し訳ありません。
ネットでのスマホ購入の危険について調べていて
こちらにたどり着きました。
来年4月にMVNOに変更しようとするにあたり
白ロム端末をAmazonで買おうと思っています。
赤ロムの問題など以外に
ウィルス感染した状態の端末などが含まれている
ということもあるのでしょうか。
「Amazon スマホ購入 危険」などのキーワードで
検索してみましたが、そういった情報がなかなか出てきません。
もしご存知でしたら、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
こんにちは
まず、私はセキュリティの専門家でもなんでもないことをご承知おき下さい。その上で私見を述べさせていただきます。
Amazonで売られているスマホ(これはヤフオクや楽天等の通販でも同じことが言えますが)、これらが扱っている「白ロム」は、すでに誰かが使用したいわゆる「中古品」と、キャリアから仕入れて即座に転売された、いわゆる「新古品」に大別されると思います。
誰かが使用したスマホであれば、その人がどんなアプリを入れていたかわからないので、たとえ初期化されていても、(可能性はかなり低いながらも)完全に削除されずに残っているウィルスが無いとは断言できないでしょう。
一方、キャリアから仕入れた商品を古物商の許可を得た業者が仕入れて販売している場合には、簡単な動作確認程度しかしてないでしょうから、そういったウィルスが入りこむ可能性は限りなく低いと思います。
Amazonで販売しているスマホは、多くがマーケットプレイスというその手の業者を介した物が多いので、先ほどの「中古品」「新古品」ともに売られています。その場合、Amazonは仲介程度の役割でしかないので、Amazonの商品が信用できるかどうかという問題とは別になります。
ただ、いずれにしろ販売している時点では余程ズボラな業者でないかぎり、工場出荷状態に初期化されているはずです。仮にされていなければ、ご自身ですることになるでしょう。私でしたら、「中古品」の場合には、たとえ初期化されていても一度自分でリセットすると思います。それだけでもウィルス混在の危険性をかなり回避出来るでしょう。
また、現在Googleのプレイストアで販売、配布されているアプリにもウィルスが潜んでいる可能性が決してゼロではありません。
そう考えれば、今後購入するスマホに最初からウィルスが潜んでいる可能性は、購入後に唐笠おばけさんがご自身でインストールするであろうアプリにウィルスが含まれている可能性に比べたらはるかに低いでしょうから、さほど気にする必要はないのではと考えます。