イオンモバイルがMVNOに本格参入、そして混乱も

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気がつけばもう3月ですね。今月の下旬には、また桜の便りが聞こえてくるのでしょう。このところMVNOの動きも活発ですが、先月格安SIMの雄とも言えるイオンがMVNOとして格安SIM・格安スマホ市場に本格参入してきました。今までのイオンスマホのように他社の販売代理店としてではなく、自らがMVNOとなって販売していく路線に転換したようです。当然そこには競争が生まれますが、イオンは今まで取り扱ってきた他社のMVNOのサービスも存続するようです。それと同時にこれからは自社のMVNOとしてのノウハウが求められます。比較的参入のハードルが低いと言われているMVNOではありますが、予想以上の混雑で早速混乱を来たしているようです。

AEONMOBILE登録遅延に関するお詫びとお知らせ(PDF)

どうやらネットでの注文も現在は中止しているようですね。初めて聞くようなMVNOなら業務を開始してもユーザーがそれほど殺到するということはないでしょうが、なんと言ってもあのイオンです。晩ごはんのお買い物ついでにスマホを購入できる環境ですから、それはもう混雑するに決まってます。混乱の内容も想定外の人気でシステム運用のキャパシティを超えたということですから、お客さんからしてみれば不手際には違いありませんが、イオンとしてはある意味嬉しい悲鳴でもあるのでしょう。

そもそも今回のMVNO参入は、片手間とか儲かりそうだからという軽い気持ちではなく、シェアNo.1を目指しているということなので、MVNO業界に変革をもたらすかもしれません。

いずれにしろ、それだけ人気を博すということは、その分需要もあるということなのでしょう。今もまだイオンスマホやイオンSIMと言っても何それ?という人がいるかと思います。ですが、MVNOという言葉に馴染みは無くてもイオンを知らない人はいないでしょうから、やがてはイオンで買ったスマホ、あるいはイオンSIMで十分話しが通じる時代になると思います。

それはともかく大人気イオンSIMの料金プランを見てみましょう。

データプラン

プラン名高速データ容量月額料金
データ1GBプラン1GB480円
データ2GBプラン
(期間限定※1)
2GB480円
データ2GBプラン2GB780円
データ4GBプラン4GB980円
データ6GBプラン6GB1,480円
データ8GBプラン8GB1,980円
データ12GBプラン12GB2,680円
データ20GBプラン20GB4,980円
データ30GBプラン30GB6,980円
データ40GBプラン40GB9,980円
データ50GBプラン50GB13,800円

音声プラン

プラン名高速データ容量月額料金
音声500MBプラン0.5GB1,180円
音声1GBプラン1GB1,280円
音声2GBプラン
(期間限定※1)
2GB980円
音声2GBプラン2GB1,380円
音声4GBプラン4GB1,580円
音声6GBプラン6GB1,980円
音声8GBプラン8GB2,680円
音声12GBプラン12GB3,280円
音声20GBプラン20GB5,980円
音声30GBプラン30GB7,980円
音声40GBプラン40GB10,800円
音声50GBプラン50GB14,800円

シェア音声プラン

プラン名高速データ容量月額料金
シェア音声4GBプラン4GB1,780円
シェア音声6GBプラン6GB2,280円
シェア音声8GBプラン8GB2,980円
シェア音声12GBプラン12GB3,580円
シェア音声20GBプラン20GB6,280円
シェア音声30GBプラン30GB8,280円
シェア音声40GBプラン40GB11,100円
シェア音声50GBプラン50GB15,100円

なんとまあ、驚きの価格です。この料金なら注文が殺到するのも頷けます。データの1GB プランでワンコイン以下の480円です。業界最安値を目指したDMMモバイルでさえデータ1GB プランが590円ですから、それより110円も安くなってます(いずれも税抜き)。来年の3月まで適用されるという期間限定のデータ通信2GBのキャンペーン価格は、データプランなら1GBの通常料金と同じで、音声プランの場合には500MBプランよりもさらに安い、なんと980円です。

もっとも、今は他社でも半年間タダのキャンペーンなどを行っている時代ですから、まずは先にそちらを契約しておいて、キャンペーン料金にはならずとも途中でイオンSIMに変更したほうが良い場合もあるかと思います。もともと格安スマホを扱っていたとはいえ実際に運用するのは初めてでしょうから、例によって混雑する時間帯の速度が気になるところです。現状の混乱を考えると、少し様子見をするのも選択のひとつでしょう。いずれにしろ、まだネットでの注文を停止している状態です。ただ、この料金体系を受けて他社にもまた動きがあるのか、あるいは価格訴求はそろそろ限界に来ているので別のサービスを展開していくのか、今年はMVNO業界が淘汰される年とも言われているので注視していく必要があるかと思います。

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