先日、日本経済新聞に次のような記事が載っていました。
フリービット、エイブルで格安スマホ 都内10店で販売
格安スマートフォン(スマホ)事業を手掛けるフリービット(東京・渋谷)は20日、9月末にも不動産仲介大手のエイブル(同・港)の店舗で自社のスマホを売り始めると発表した。まず都内などのエイブルの直営10店舗で始め、順次増やして直営の約400店すべてで扱う計画。
ここまで来ると、もうどうにでもしてくれという気がしてきますが、格安スマホを不動産仲介業者が扱うことに、いったいどんな意味があるのだろうと考えてみました。今は固定電話を利用する人も少なくなってきたんでしょうね。昔なら、固定電話の有無は個人の信用にも関わることでしたが、最近は一人暮らしの人も増えて、固定電話の必要性がなくなってきているのだと思います。試算では、2050年には一人暮らしの世帯が全体の4割にも上る可能性があるようです。
私が子供の頃には、夫婦に子供二人のいわゆる核家族が大半だったように思います。私の親世代は、「産めよ増やせよ」の時代だったので、兄弟も多く、一家族10人以上というのも特に珍しくなかったと思います。それが、今や単独世帯の占める割合が一番多くなっているのですから、時代も変わったものです。
さて、最近イー・モバイルとPHSのウィルコムが合併して、Y!mobileが出来ました。高田純次と佐々木希のちょっとしつこく感じる内容のCMも見なくなりましたが、サービスそのものは受け継がれているようです。Yahoo!のサービスと連携しているので、面白くなりそうなサービスではあります。このY!mobileのスマホプランも格安スマホとして扱おうかとも思いましたが、どちらかと言うとキャリアプランに近い感じがするのでやめました。
今まで見てきたものだけでなく、おそらく今後も格安スマホのプランは続々と出てくると思いますが、いったん私なりに総括したいと思います。以前、格安simのメリットデ・メリットについて書きましたが、今回は格安スマホに関してです。
確認になりますが、これまで取り上げてきた格安スマホのサービスは、提供端末があり、高速データ通信1GB、音声通話機能有りのsim付きプランでした。そもそも格安スマホの売りは、格安simを使う上で、初心者には難しいであろう端末の用意を、まとめて面倒みようということでした。このブログでも説明していますが、格安simを使うためには、何らかの方法でスマホを手に入れなければなりません。それも使える機種は限られています。
その辺が結構面倒なんですよね。何も問題なく動作してくれればいいのですが、スマホを用意出来ていない人は、先にsimが届いても、それで通信出来るかどうかを確認することが出来ないし、万が一通信できなかった場合には、それがsimのせいなのか端末のせいなのか、どちらか特定しないといけません。同時購入であれば、どちらが原因にしろ、苦情は買った所に言えばいいわけですが、それぞれ別のところだと、原因を特定するのも一苦労でしょう。仮にスマホを先に買って待っていたのに、simが送られてくるのが遅かったとします。オークションや仲介サイトなどでは、返品の期限が1週間くらいに定められていると、端末に原因があった場合にはトラブルになってしまうでしょう。
今まで見てきてお気づきだと思いますが、大半の格安スマホはオリジナル商品ではなく、多くが海外製simフリー機と格安simの組み合わせです。ただ、そのsimフリー機が、その辺にはあまり売ってなかったのですよね。だから、そのsimフリースマホを準備するだけで商売になっているわけですが、最初からセット販売されてしまっている格安スマホでは、選択の幅がありません。
ただ、企業側も品質に問題のある端末をセット販売はしないでしょうから、それなりに使えるスマホを提供しているのも間違いありません。結局はその程度問題で、性能にはそれほどこだわらないが、スマホを買うのに手間をかけたくないという人には、格安スマホは非常に向いていると思います。何よりも、料金体系がキャリアのプランに比べて格段にシンプルなのと、もちろん安いということですね。それと、今回取り上げた格安スマホのプランは音声通話付きですから、私のように2台持ちにするのではなくメイン機として使う、2台持つ場合でも仕事用とプライベート用に分けてサブ機として使う、あるいは海外旅行や出張用に用意しておくなどという使い方もあるかと思います。
そんなこんなで簡単に格安スマホのメリット・デメリットをまとめてみますと
メリット
- スマホの入手が簡単
- 新品のスマホを手に入れられる
- スマホを分割払いで購入出来る
- simやスマホに問題があった時に、問い合わせをするのが(多分)楽
デメリット
- スマホとsimの組み合わせが、必ずしも自分の思い通りにならない
- 最低使用期間が決められている
- キャリアメールが使えない
- 通話料金割引プランがない
今思いつくところを上げると、ざっとこんなものでしょうか。格安スマホのメリットは、本来は1に上げたスマホの入手が簡単ということに集約されると思います。ですから、スマホを手に入れることがそれほど苦ではない人には、『格安sim+自分で入手したスマホ』の組み合わせの方が断然良いのも間違いありません。その辺を次回に。
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