NTTレゾナントが格安スマホの利用実態に関する調査結果を発表したんですが、その中で格安スマホを購入して「失敗した」と感じた経験があるのは全体の約2割にものぼるというんですね。一口に失敗と言っても内容は色々あると思うんですが、購入者の年齢や職業と失敗の内容を照らしあわせてみる必要もありそうです。
この調査によると格安スマホの利用者の割り合いは男性が3分の2、女性が3分の1で、およそ2:1の割合になってますね。思っていたよりも女性の利用者が多いですね。年齢別に見ると、40代男性の利用率が一番高く、ついで高いのが50代男性、それに30代女性と続くんですが、これもちょっと予想と違いました。アンケートの有効回答の割り合いでしょうから、必ずしも実際の利用者の割り合いを反映しているとは言えない部分もあるとは思いますが、それでも30代の女性で格安スマホを使っている女性がそれほどいるのかという印象です。その理由は、その年代のOLはiPhone利用率が高いであろうことと、逆に格安スマホに対する認知率が低いだろうと思っていたからです。
そう思ったら、利用者の職業構成を見てなんとなく合点がいきました。一番利用者が多いのが技術系の会社員で、その次に多いのが専業主婦になってます。まさにイオンスマホ層かなとも思いますが、子育てにお金と時間のかかる世代でしょうから、スマホにお金をかけてはいられないという事情もあるでしょう。技術系の会社員が多いのは、いわゆるリテラシーの高い層の利用者かなという気もします。もう少し若い世代の20代男性が多いかなとも思っていたんですが、この世代はスマホにはお金をかける人が多いのかもしれませんね。
さて、アンケートの設問が、「格安スマホを購入して失敗したと感じた経験があるか」ということなので、あくまで感覚の問題ではあるのでしょう。失敗理由がそれぞれありますが、
- 端末の設定が難しい
- 困ったときに相談する先がない
- SIMのサイズを間違えた
- データSIMの契約をしてしまい、通話が出来なくて困った
- 端末の使い方がわからない
- 以前使用していた携帯電話のデータの移行が面倒(できない)
- 端末のスペックに不満があった
- 通信速度やエリアに問題があった
- 以前使用していた携帯電話の機能が使えなくなった
- その他
となっています。この中で、特に60代以上が「失敗した」と感じる理由は「端末の使い方がわからない」や「困った時の相談先がない」などサポート面が中心となっているということですね。
上の中で、「SIMのサイズを間違えた」とか「データSIMの契約をしてしまい、通話が出来なくて困った」、「端末のスペックに不満があった」、「通信速度やエリアに問題があった」、「以前使用していた携帯電話の機能が使えなくなった」と言う理由は、確かに失敗と呼ぶことで出来そうです。一方で、「端末の設定が難しい」や「困ったときに相談する先がない」、「端末の使い方がわからない」、「以前使用していた携帯電話のデータの移行が面倒(できない)」といった理由は、たんに慣れの問題とも言えそうです。「端末の設定が難しい」と回答しているのは10代が多いですから、これは小さいお子さんなんでしょうか。出来れば家族に聞いてもらいたいと思います。
年齢とあまり関係なく多いのは、「以前使用していた携帯電話の機能が使えなくなった」ということですが、これはキャリアメール、NFCやおサイフ携帯、 キャリア固有のアプリなどでしょうか。スペックの低い格安スマホを買ってしまって、動画鑑賞に支障が出たなどもありそうですね。その辺は分かる人に相談すれば防げた失敗かもしれません。そういう意味では、その場で訊けるキャリアに比べるとやはり難しいかもしれませんね。
先ほどの60代以上の方で多い、「端末の使い方がわからない」、「困ったときに相談する先がない」に関しては、これは格安スマホの問題ではなくて、個人の問題のような気もします。理解力や記憶力は人それぞれでしょうし、60代以上と一括りにしても、60代と80代では脳力だけではなくて身体能力や忍耐力も変わってきます。特に高齢の方は、仮にキャリアで聞いてわかった気になったことも、家に帰ったら綺麗さっぱり忘れていたということも多いと思います。これは馬鹿にしているのではなくてスマホというのは小さいパソコンですから、どれだけ弄っているか、触っているかで操作能力に差が出てくるのです。それがつまり慣れということですが、使い方が分からなければ使わなくなってしまうので、ますますわからないということになるわけです。
以前、「らくらくスマホ」などは使わないほうが良い、使うなら「らくらくホン」だと書いたことがありますが、最近では富士通のスマホも評判が良くなり、キャリア各社で似たようなスマホも出ているので、それを使うのも一法でしょう。プランそのものはだいぶ制約があるので私個人としてはやはり抵抗はありますが、その分料金も抑えられています。
ただ、このブログは格安スマホのすすめというスタンスでやってますので、その観点で言いますと、出来るだけらくらくスマホ(SoftBank式に言えばシンプルスマホ、auだとBASIOですか)、いずれにしろその手のスマホと似たHome画面が設定出来るものが良いのではないかと思います。
以前にも載せましたが、私が使っているMeMO Pad 7 ME572CLでは簡単モードという似たような画面を設定できます。 これはASUSの製品ですが、ASUSにはZenfone5という今やシムフリースマートフォンの代表格となったヒット商品があります。これにも簡単モードがついてます。価格的にも操作性もユーザーに優しい製品です。今でもオススメしたい機種であるには違いないんですが、今月の20日にASUSがモンスターと呼んでいるZenfone2の発表が予定されています。
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製品名も正式に発表されていませんが、ほぼ間違いないでしょう。すでに海外で発売されている端末のスペックがあちらこちらで報告されていますが、ハイエンド端末であることは違いありません。日本での発売価格が不明なのでまだお買い得かどうかはわかりませんが、発表までそれほど日もないので確認してから検討してみてはどうでしょうか。実は私も狙ってます(笑)
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